フツーの人が就職活動を放棄した結果・・・

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こんにちは、はじめまして!
パラレルキャリア通信で、ライターをさせていただくことになりました
はなつーです。

現在大阪で暮らしており、サラリーマンとして働くかたわら、
“生き方”に関するイベントを企画・運営しています。

花塚写真
主催イベントにて登壇。

いわゆる普通の就活をしてサラリーマンになることに違和感があり、大学を卒業してからは…

・人力車の車夫として京都で働いたり
・起業家との交流イベントを開催したり
・フィリピン留学の代理店をしたり

そしてその後ニートになったり(笑)。

 

正直「よく迷ってるね」と言われます(笑)

 

ですが、いまこうやって記事を書けていることがとても嬉しく、
ちょっとは前に進めているのかなぁと確認しながらの日々です。

 

書いていくジャンルは、

「生き方や働き方についてのコラム」
「企画している“生き方”のイベントについて」
「実際にパラレルキャリアを実践している方へのインタビュー」

などを予定しています。

 

読んでくれた人が『あ、こんな生き方もあっていいんだ!』
少し気楽になってくれれば、そして行動と知識の幅が少しでも広がってくれればと思っています。

タイトルにも書いてある通り、ぼくは特筆すべき特技もないフツーの人です。
今回はそんな人が就職活動を放棄して、
「いま何やってんの?」という記事を書いてみたいと思います。

 

 

 

① サラリーマンにはなりたくない。


みなさんは大学を卒業したら何になりますか?

一般的な人はサラリーマンになると思います。
しかしサラリーマンだけは、ぼくは絶対になりたくない職業でした。

フィリピン
学生最後の旅行先にて。卒業しても自由な時間を持っていたかった。

 

なぜなら
・ニュースになるくらい酷い満員電車
・朝から晩まで働いて家族の時間を持てない
・大きな仕事をしても給料にはほとんど還元されない
・出会いといえば合コンくらい

 

しかしそんなイメージを持っていたものの、
明確にこれというやりたいことはありませんでした。

そんなことを考えながら大学3年生の後半、就職活動の時期になりました。
うまくいくはずはありません。

これ以上就職活動を続けても疲れるだけ。
そう思い就職活動は放棄。

理系だったので、という理由で大学院へ行くという方向転換をするも、
大学院へ行って「これがしたい!」という目的は感じられず、進学という路線もやめました。

 

ということで、就職先を決めずに卒業しました。

フィリピンスラム
卒業旅行はフィリピンへバックパッカー。

周りからは『起業すんの?!』なんてことを聞かれました。
たしかに起業には関心がありました。

好きなときに働いて、お金も余裕があって、場所にも左右されずに、、、
みたいな自由な働き方のイメージがありました。

しかし起業とは、やりたいことだけをできるわけではないことも徐々にわかってきました。
結構泥臭いようでした。

当たり前ですが、サラリーマンには良いところも悪いところもあるし、起業にも良いところも悪いところもある。
でも当時は、良いところだけを取ろうとしていたんです。

 

ぼくは学生団体をやっていたり、朝活を開催したり、
色々なセミナーに参加したりして感化されていました。

「自分だったらもっと大きな仕事やってやるよ!」と思っていました。
・・・でも実際には、

何も装備しないまま『ポン』と大海原に
飛び込んでいったようなものでした。

 

とりあえず卒業はしたものの、何をどうすればいいのか分かりませんでした。
自分が、特筆すべき特技や能力を持ち合わせていない、いたってフツーな人間であることに気付くには、そう時間はかかりませんでした。

 

 

 

② とりあえず卒業したけれど。


とはいえ、やりたいことをやる時間はたっぷりありました。

とにかく時間を作って、
「これ!」というやりたいことが見つかるまで
やってみたいと思うことは全部やってみようと。

バー
バーで1日店長をやってみる。

起業家と学生、若手社会人の交流会をやってみたり、
訪問営業のアルバイトをしたり、京都で人力車を引っ張ったり。

他にも、フィリピン留学の代理店や営業塾の企画、バーの1日店長やSNSで人と会ったり。
しかし「なぜそんな辛い道を選ぶのか」と揶揄する人もいました。

 

ぼくは、

『やりたいことが見つかってもないのに誰かの元で働くなんて、
ただの時間の浪費』

だと思っていました。

 

だからなんとかして、
今の生活から「これ!」という自分のやりたいことを見つけるんだ!
そして自由になるんだ!
という気持ちで、イベントもバイトもとにかく精一杯やってみました。

 

しかし人力車が次第に紅葉のハイシーズンで忙しくなり、
交流会は集客に力を割けずどんどん縮小し、頭打ちに。

「あれ?やりたいことをするためにフリーターをやっているのに
やりたいことすべて空回っている。」

理想と現状の差に頭を悩ませながら悶々と過ぎ去って行く。
みんなと違う選択をしたのに。
自分のやりたいことをやっているはずなのに…。

 

普段誰かと会っているときは笑っているけれど
一人のときは本当に落ち込んでしまっていました。

 

 

 

③ とりあえず辞めてみた話


当時住んでいたのは、「週間マガリ」という日替わり店長のバーの上の階にあるシェアハウスで、
たくさんのバックグラウンドを持った人と話す機会がありました。

シェアハウス
シェアハウスではわいわいがやがや、たくさんの人に囲まれていました。

そんな中、サラリーマンをしながらバーで1日店長をしたり、
働きながら自分で団体のメンバーとして活動している人がいることを知りました。

そんな人たちと話して行く中で、
やりたいことを探すのにフリーターである必要はないと
感じるようになってきました。

 

現在主にやっていることは人力車だけ。
それも結構辛い。

考える時間や余裕もなくなっていたので、仕事を辞めさせてもらい
僕はニートになりました。

現実逃避
ニートになり、現実逃避で行った伊勢神宮。悔しくてたまらなかった。

何もやることがなく、時間だけはある。

ニートになってはじめたのは小さな鍋会でした。
鍋を交わしてただただ「あんなことしたい!」「こんなことしたい!」という話をする。
大きなことではないですが、それがめちゃくちゃ楽しかったんです。
みんなが楽しそうで、青春な時間でした。

 

ぼくは、いつの間にか現実を見すぎて、そんな時間を忘れていることに気づきました。

 

学歴や収入、そんな肩書きで人を比べすぎていて
もっと青春で純粋な時間をすごして、笑っている時間って無いんじゃないか。
それって他の人も同じなんじゃないか?

もっといろんな人が「生き方」について考えたり語ったりする機会をつくりたい!

そんな思いが生まれ、そういったイベントを継続してやっていくためコミュニティをつくり、読書会やバーイベントを企画するようになりました。

 

そしてこの活動をつづけるために、改めて就職活動を行うことに。
就職がすべてではないと思えるようになったのでした。

 

読書会
参加者同士が本を紹介し合う、読書会を開催。

 

 

④ 手段としての就職実践編といまの活動。


現在、サラリーマンとして働くかたわら、
社会人を中心にプロジェクト単位で人が集まる、サードフィールドコミュニティーという場をつくり
生き方のプレゼンイベントなど、ちょっと考えさせられるようなイベントを企画・運営しています。

集合
イベントスタッフの集合写真。普段は会社員など働いている。

「会社で働く」ってすごく忙しそうですよね。
いろんなしがらみがあって、自分の思い通りにならないことも多いです。
朝電車に乗ると、何かを諦めているような人が多くて
すごく悲しい気持ちになります。

 

でも、人生は意外となんとかなる。
就職がすべてではないし、ぼくのように余暇の時間を自分なりに作っていくこともできる。

何かひとつのことだけを見ようとして、人と比べてしまうなら
もっとたくさんの生き方を知って、それ以外の世界の存在を知ることで少し気楽になれると思う。

 

ぼくはあのとき就活を放棄してよかったと思っています。

なぜなら「生き方」というひとつのテーマを手にいれたからです。

だから今、自分の納得したイベントを企画して、たくさんの人に面白がってもらえたり、それを通じて新しい出会いや気づきが生まれたりすると

なんとも言えない幸せを感じます。

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参加者の最高の笑顔が、リアルなイベントの醍醐味です。

 

もしあなたが「何かを辞めたい」と思っているのなら
辞めてしまっても意外となんとかなるかもしれません。

何か迷っているなら、他の人の「生き方」を知ることで変わるかもしれません。
そしてそれをリアルに知れるのは、たぶんここだけです。

よければ見てみてください。
そして見てくれた人の何かの力になれば。

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生き方のプレゼンイベントでの集合写真。
集合写真
最新イベントは、心斎橋STANDARD BOOKSTOREにて行いました。

投稿者プロフィール

花塚 直明
花塚 直明
1990年生まれ。大阪市立大学卒業。卒業後は進学を辞め、人力車車夫・訪問販売・イベント主催・ルート営業・ニートを経験。

現在サラリーマンの傍ら、社会人向けサードプレイス的活動を行う、third field communityの 代表。その中核企画である生き方のプレゼンイベントでは、過去4回のべ200人を動員。プレゼンターや会場のブッキング、デザイナー・スタッフ募集など、準備から開催まで一貫して行う、オリジナリティのある企画が好評を頂いている。
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