『グレーテスト・ショーマン』主人公の失敗から学ぶ、幸せになる方法

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(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

今、大流行中の『グレーテスト・ショーマン』を観てきました。貧しい仕立て屋に生まれたバーナム氏がサーカスを立ち上げて成功をおさめていく、という話なのですが・・・。

もう、働く全人類に観てほしい!

ストーリーにも音楽にも、「幸せに働く・生きるとはこういうこと!」というメッセージがぎっしり。そんなところが、仕事でお疲れの現代人の胸を捕らえているんでしょうね。

「働くこと」に関心があるLIKEJOB読者の皆様にもシェアしたいのですが、今回は「バーナム氏の失敗」に焦点を当ててみたいと思います。

 

『グレーテスト・ショーマン』は、「成功ストーリー」ではなく「失敗ストーリー」

参照:https://www.pexels.com/

映画のおおまかなストーリーだけ聞くと、「苦労しながらようやくサーカスを成功させてハッピーエンドって話なんでしょ?」って思いませんか?

それが、かなり序盤にアッサリ成功しちゃうんです。笑
私は、映画観ながら「まだ開始1時間もしていないのに終わり!?」と焦りました・・・。

 

実は映画の大半は、成功を収めたバーナム氏が暴走して失敗していく話なんです。

 

サーカスを成功させ、十分すぎるほどの資産と仲間を手に入れたバーナム氏。でも、貧しい家庭出身であるコンプレックス捨てきれず、さらなる名誉を求めて事業を拡大しようとしてしまうのです。

その結果、借金をつくり、豪華な一軒家を差し押さえられ、妻は愛想をつかして家出、サーカス団では暴動が起き・・・。築き上げてきたものを、すべて失ってしまうのでした。

 

現代人もこじらせている、「バーナム病」とは!?

参照:https://gratisography.com/

バーナム氏が失敗した原因って、「他人軸の幸せを追い求めてしまったこと」なんですよね。彼にとっての「幸せ」は、本当は「人を楽しませること」「愛する家族が満足に暮らせるようになること」でした。

それだけで満足だったはずなのに、「幸せ」=「世間から認められること」になり、幸せの基準が「他人からどう思われるか(他人軸)」にすり替わってしまったんです。

この「他人軸の幸せを追い求めてしまう」という行いは、とても現代人にありがち。

 

「SNSでキラキラしてて楽しそうに見られたい」
「成績を出して表彰されたい」
「良い会社に入ってすごいねって言われたい」
・・・。など。

何かしら、「ギクリ」と思い当たる節があるんじゃないでしょうか。

 

「他人軸の幸せを追い求める」ということが当たり前になると、治すのがとっても大変なんです。もう病気みたいなもの。名付けて「バーナム病」です。

 

「バーナム病」を繰り返してきた私

参照:https://www.pexels.com/

かくいう私も、バーナム病を何度も繰り返しています。バーナム氏よろしく、あまり裕福ではない家庭で育った私は、家庭環境にコンプレックスをもっていました。

中学生くらいから「ここを抜け出したい!」と思っていた私は、異常な「のし上がり精神」をもつように。そのおかげで、いろいろ紆余曲折がありました・・・。(詳しくはこちらを参照)

 

実は最近も、この病気に足を取られてしまったことがありました。

 

一年半ほど前から、SNSなどで「起業してすごく稼いでいる」「大きなプロジェクトに絡んでいる」という同年代を見て、焦っていた時期があったんです。そういう人と自分を比べて、自分がすごく小さい存在に思えて不安になっていたんでしょうね。

そこから、私の暴走が始まりました。仕事では、それまでずっとカウンセラーの仕事をしていたのですが、「もっと別の力を付けなきゃ!」と部署を移動。

運営していた「U32の会」では、会をもっと大きくしなければ!と思い、運営の仲間を集めて「U32の会を全国展開する!」と大きな目標を掲げ始めました。

 

でも、結局、両方とも途中で苦しくなってしまい・・・。

仕事は半年でギブアップしてしまい信頼を失ったし、「U32の会」ではせっかく集まってくれた仲間が離れていってしまいました。

もうほんと、すべてを「失った状態」でした。

 

失敗してはじめて気付いた、幸せに生きるコツ

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でも、ありがたいことに、それでも私の周りにいてくれる人がたくさんいました。仕事を失敗した後でも、「会社に残ってほしい」とカウンセラーへの出戻りを手配してくれた上司。

受け入れてくれた同僚の方々。

仲間が減っていっても、「U32の会を一緒にやりたい」と言って残ってくれた運営メンバー。

コンスタントに来続けてくれる参加者さん。

 

その存在を感じ「すごくならなくてもいいんだ」と再確認できたことで、「私にとっての幸せ」を見直すことができました。

 

私の「幸せ」は、まだ見ぬ誰かではなく、今一緒にいてくれる人の笑顔を見ること。
「他の人がすごいと言うこと」ではなく、「私が好きなこと」をやること。

それから、仕事では後輩指導に精を出すようになり、プライベートでは昔やっていてご無沙汰していた音楽活動を再開するようになり・・・。まだまだ迷うこともありますが、とても穏やかで充実した日々です。

 

「誰かと比べてすごいこと」ではない「自分にとっての幸せ」に、一歩近づけたんじゃないかなと思います。

 

「本当の幸せ」を手にするために

参照:https://gratisography.com/

「幸せ」って、誰かの評価で手に入るものではありません。この考え方だと、人から認めてもらえない限り「幸せ」になれないので、自分の「幸せ」がコントロールできなくなってしまいます。

誰かに認められたとしても、また違う誰かには認められない。だから、永遠に幸せになれなくなるんです。

 

本当の「幸せ」は、人が決めるのではなく、自分自身で感じて決めるもの。そして、その「幸せ」は、人よって違います。

「幸せ」になりたいだけなのに、どんどん自分を失敗に追い込んでしまう、恐ろしい「バーナム病」。

 

もし、「幸せに向かっているはずなのに苦しい」と思うことがあったら・・・。
私と一緒に『グレーテスト・ショーマン』を観返して、「自分の幸せ」を思い出しましょう!

 

~告知~

「自分にとっての幸せ」を、同年代と話しながら振り返りませんか?

◆若手社会人コミュニティ「U32の会」 4月度交流会
「自分のやりたいこと」や「お悩み」を、ゆるくマジメに同年代と語り合う会。
みんなに話してみると、ひとりで抱えていたモヤモヤが一気に晴れます!

4/12(土) 13:00~15:00@田町
詳細⇒https://www.facebook.com/events/2053167331592626/

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投稿者プロフィール

孫田 博美
孫田 博美
人材会社で働く傍ら、若手が一歩踏み出すきっかけをつくるコミュニティ「U32の会」を発起・運営中。また、特殊な家庭の影響で身に付いた「何でも頑張りすぎる性格」に無意識で苦しめられていたが、鎌倉移住により一変。大好きな海に癒され、心地よく生きられるように。このことから、「本来の自分を開放し、心豊かに生きる人を増やす」を個人のミッションとして、自らのライフスタイル発信、1000人のカウンセリング経験を活かした「生き方」のコンサルティング、イベント企画などを行う。

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