やりたい仕事=職業名ではない。ではどうやって、やりたい仕事を見つけるのか?

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「やりたい仕事」がある人、ちょっと待った!「やりたいことを仕事にしよう!」的なキーワードが行き交う昨今。

この記事を読んでいる人の中にも、「実はやってみたい仕事がある」という人もいるんじゃないでしょうか。もしくは、これから「やりたい仕事を探したい!」という人もいるかもしれませんね。

でも、意気揚々と「やりたい仕事」に踏みだす前に、ちょっと聞いてほしいことがあります。
「“やりたい仕事”の定義を間違えると、自分を苦しめるよ!」ってことです・・・。

 

「やりたい仕事」=「職業名」だと思ってませんか?

参照:shatterstock

私は仕事で就活生のキャリアカウンセリングを行っており、「やりたい仕事」を目指し就活に励む大学生をたくさん見てきました。

彼ら彼女らの言う「やりたい仕事」と言えば、「総合商社の営業マン」「化粧品の企画」「広告会社で働く」、はたまたや「公務員」などなど・・・。

だいたいが、「職業名」なんです。
思い返してみれば、幼稚園や小学校の時点で、「将来の夢」に職業名を書く子が多いですよね。
私も「ケーキ屋さん」とか「ぬいぐるみ屋さん」(そんなものがあるのかは不明)とか言ってたもんです・・・。

高校や大学などの進路・就職指導でも、「やってみたい職業から生きたい学校(会社)を探す」っていう仕組みがほとんど。なぜか日本の教育では、「やりたい仕事」=「職業名」という公式が通常らしい。

でも、実はこの考え方、と――――っても危ないんです!!

 

なぜ、「やりたい仕事」=「職業名」ではダメなのか?

参照:shatterstock

実際のところ、彼ら彼女らが「やりたい仕事」に就くためには、『採用試験』を突破せねばなりません。当たり前ですが、『試験』だから落ちてしまうことだってあります。

そのとき、「やりたい仕事」が明確だった人ほど、落ちたときに立ち直れなくなってしまうんですよね。そういう人って、本当にこの世の終わりみたいな顔していて、見ている方も辛いです・・・。

この例、社会人から見ると、「大学生って若いな~」「視野が狭いな~」と思うかもしれませんが、意外と大人も同じように考えます。

数年前に副業をしていたとき、周りには「恋愛カウンセラー」「WEBライター」など、明確な「やりたい仕事」を掲げてスタートしている人が多くいました。

ただ、実際やってみると全く売れなかったりするんですよね。そのときに、「私なんて価値ないんじゃないか・・・」なんて打ちのめされてしまいます。

大学生だろうが、社会人だろうが、「やりたい仕事=職業名」の公式が人を苦しめという事実は変わらないのです。

 

「やりたい仕事」とは、こう定義せよ!

参照:shatterstock

さんざん「やりたい仕事」を決めることによる弊害を書いてきましたが、「やりたい仕事」があること自体は素敵なことだと思っています。目指すものが決まっていた方が、人は迷わないしパワーを発揮できるものですから。ただ、「やりたい仕事」を狭くしすぎることが、NGなだけなんです。

私の場合は、「やりたい仕事」の定義を、「誰にどんな価値を与えたいか」と超ざっくり捉えています。例えば、「働く女性を癒してあげたい!」とか、「より多くの人に自分の地元の良さを知ってもらいたい!」とか・・・。このくらい、ざっくりで良いと思います。

そして、「職業」とは、この「やりたい仕事」を成し遂げるための「手段」のひとつだと捉えています。「やりたい仕事」という大きな山を登っていくには、たくさんのルート(手段)があるはず。最初に選んだルートで行こうと思っても、急にその道で土砂崩れが起きてしまう、なんてこともあるでしょう。現実世界に置き換えると、「採用試験に通らない」「思っているほど売れない」などの状況です。

でも、その道が行けないからもうダメ、ではなく、違うルートを探せばいいだけ。状況に応じて最適なルートを探しながら登っていけば、いつかは頂上にたどり着きますよね。

 

「やりたい仕事」に自分の心を折られないためには、まずは「手段」にこだわりすぎないこと!
「誰にどんな価値を与えたいか」だけ決めてみたら、いろんな「手段」を試してみてくださいね。

 

~告知~

自分にとっての「やりたい仕事」って何??まだ決まっていないなら、同年代の意見を聞いてみませんか?

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「自分のやりたいこと」や「お悩み」を、ゆるくマジメに同年代と語り合う会。
みんなに話してみると、ひとりで抱えていたモヤモヤが一気に晴れます!

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投稿者プロフィール

孫田 博美
孫田 博美
人材会社で働く傍ら、若手が一歩踏み出すきっかけをつくるコミュニティ「U32の会」を発起・運営中。また、特殊な家庭の影響で身に付いた「何でも頑張りすぎる性格」に無意識で苦しめられていたが、鎌倉移住により一変。大好きな海に癒され、心地よく生きられるように。このことから、「本来の自分を開放し、心豊かに生きる人を増やす」を個人のミッションとして、自らのライフスタイル発信、1000人のカウンセリング経験を活かした「生き方」のコンサルティング、イベント企画などを行う。

U32の会リーダー・孫田博美のofficialサイトやってます!
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