【ライター総選挙】ふるさと起業家への道のり

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こんにちは。一般社団法人福島ブースター代表の遠藤です。
今回はライター総選挙ということでより多くの方から共感を頂けるよう、過去の辛かった時期のお話や福島ブースター設立への思いをメインに書きます。

 

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◆ 昔の自分を一言で表すと、”コミュ症”


ぼくは1991年に福島県福島市の4人兄妹の末っ子として生を受けました。
田舎という環境や、上に3人も兄妹がいることで小さい頃から他人と話す機会があまりありませんでした。

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(幼少時代)

実際、幼少期は叔母や叔父に会うときでも話すのが恥ずかしく、よく親の後ろに隠れようとしていました。

そんな様子を見て可愛がってくれる大人もいましたが、当時の僕からしたらそれ以上話しかけて欲しくないと願ってました(笑)

 

 

小学生の時には、クラスの前で発表させられると恥ずかしさのあまりなぜか泣きそうになる始末でした、、、

人と話すことをさけてきたので相変わらず大学でも友達ができず、たまにつるむのが部活仲間とアルバイト仲間ぐらいでした。

 

 

大学に入り部活に入りましたが、大学でも部活を続けるほどのメンバーが集まるので、運動で光ることもなく、更に大学で一般的にすごいなーと思われる人はよく目立つサークル長とかです。

そんな状況を見て、ある日部活仲間から会話の中でこう言われたのを鮮明に覚えています。

“遠藤はコミュ症だからな〜(笑)”

しかし、そんな僕でも社会で行きてく中で致命傷とも言えるこの問題を解決する事が出来ました。

 

 

 

◆ 株式投資による借金


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(出典:ぱくたそ)

2012年(大学2年生)の春、コミュ症な自分が嫌いすぎること、これからの社会で英語は必須だということ、この2つの理由でカナダへの語学留学を決めました。

 

そして、その準備を着々と進めていた同年の夏、ある友人から”面白い学生団体があるから参加してみない?”というお誘いがありました。それが、元大手証券会社アナリストの指導のもと活動する”学生投資団体”でした。

 

好奇心が人一倍強い僕は、参加をためらう人が多いなか即答で参加することを決めました。

参加を決めた理由のひとつとしては、単にお金儲けがしたいということではなく、留学のために借りた教育ローン分をすぐ返したいという強い思いもありました。そして、そこから英語の勉強そっちのけで株式投資(詳しくは日経225をベンチマークした先物取引)の勉強をすることになるのです。

 

指導者の方は長年その業界で活躍されている方で、とても見識があり、かつ大学生にもわかるように易しく教えていただいていました。学生団体での学習活動とは別に自分でも本を買ったり、ネットの情報を集めて勉強していた僕は、ある時期から教えに反したトレードをすることになりました。

 

 

そう、ダークサイドに落ちたのです(笑)

 

 

簡潔に結果だけ述べると、

留学資金を稼ぐはずが逆に50万円足りなくなるという状況に

陥りました。。。

 

 

学生投資団体では笑い話ですが、こんな話を家族にすることは出来ませんでした。留学費用の入金期限が近づいてくる度に僕の精神状態は刻々とすり減り、自殺を考えるまで落ちました。

この時の心理状況をいま冷静に分析すると、1番身近で大切な存在(家族、兄妹)から信頼がなくなるということが、死よりも怖いことだと直感的に感じていたのでしょう。

何度かフラっと家の近くにあるマンションの屋上にいき、下をぼーっと眺める日が続きましたが、そこから飛び降りる勇気もなく、福島にもどり4人兄妹の一番年上(13歳うえ)である長女を訪ねることにしました。

 

そして、長女は既婚で2人の子持ちであるにも関わらず泣きながら50万円を貸してくれました。僕も泣きながら義理のお兄さんと長女に土下座して頼んでいました。

 

 

 

◆ 2度にわたる留学


そんなこんなでなんとか留学が行けることになり、2012年11月にカナダのトロントへ飛び、2013年10月まで滞在しました。

 

それほどの思いがある中での留学だったため、この留学は絶対に無駄にはしないという強い思いで勉強をしました。

また、カナダの留学後には韓国のソウルにある高麗大学(Korea University)に交換留学をし二度に渡って留学を経験しました。お金も当時ギリギリの状態だったので大学に通いながら月30万ほど稼いで留学資金をためていました。

 

合計で約10種類ほどアルバイトを経験したことや、留学経験や様々な経験などを通して強制的に人と関わってきたことでコンプレックスであった「コミュ症」も改善されていきました。最終的には日中韓の平和を願って韓国でフリーハグをできるまで成長しました笑

 

 

 

◆ 福島の子どもたちにも、平等に優れた教育を受けることができる社会の実現


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(出典:ぱくたそ)

そして、これがそんな経験から生まれたぼくのビジョンです。

 

法人というのは人の集まりであり、世界を良くするために存在していると思います。
そして、その世界を良くする方法として実在する社会課題を解決するということだと思います。

 

 

そこで僕が常に感じていた社会課題が地方の教育格差です。
僕自身、生まれが福島であり高校生まで住んでいました。

しかし、僕が成長してこれたのは福島での生活ではなく、東京での生活や2度にわたる留学での経験を通して得た多くの学びのおかげです。

地方では身の回りの環境しか知らず、とても狭い知識や情報の中で過ごしていると思います。

 

 

インターネットが整備されている今、住んでいる場所は特に関係なく、どんな環境やコミュニティにいるかでその人の人生や価値観が変わってくると思います。

そして、ネット上だけではなく実際に福島の子供たちにも海外に出て、色んな価値観や非常識な事に出会って、自分の人生の目標や夢を見つけて欲しいと思っています。

 

 

特に東日本大震災や放射能問題など困難な経験をした福島の子どもたちだからこそ、社会に貢献したいという思いが強く、その思いを実現する手助けとして、ぼくが都内ITベンチャーやIT大手で培ったノウハウや知識を子供たちに還元できないかと思い一般社団法人福島ブースターの設立を決めました。

 

 

 

◆ 起業して現在にいたるまで


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(出典:一般社団法人福島ブースター)

みなさんご想像の通り、やはり最初は大変でした。。。

特に社会人時代も勉強会に参加したり、人脈を増やしたりと自己投資をしていたためお金がないうえに、地元とはいえ高校生以来のため知り合いもほとんどいない状態でのスタートです。

 

金融機関からお金を借りるにも実績がないため簡単にはおりず、まずは売上を立てるべくWebサイト制作に力をいれました。

東京から福島に来る際に、知り合いづてで1件だけ小さい案件を受注した状態で戻ってきましたが、ありがたいことに全て知り合いからのご紹介のおかげで、日を重ねるごとに対応案件が5件、10件と増えていきました。

 

政策金融公庫からもお金がおり、ようやく今年4月からプログラミング教育をスタートする予定です。

 

 

 

◆ どんな1日を過ごしているの?


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(出典:ぱくたそ)

よくこんなことを質問されますが、本当に日によってバラバラです。

 

現在、福島ブースターの活動以外にも行政や地元大手の企業、都内の教育機関などが絡んでいる廃校活用プロジェクトに参画させて頂いています。

そのため、そのプロジェクトに関連して事業企画書を作成したり、コンセプト案を練ったり、いたるところにヒアリングしに出かけたりします。

 

また、ライターとしてエンジニア向け記事をかいたり、起業家支援の記事や、英語翻訳の記事(トランプ大統領の勝利演説も翻訳しました笑)なども作成しています。

まだ従業員をかかえておらず日々のモチベーションを保つのは自分次第です。そこで、さぼり防止のためにみなさんから日々の活動が見えるよう毎日日報を公開しています。

 

そこからもどんな一日を過ごしているのかというのを見れますので、ご興味のある方は覗いてみてください。

 

 

 

◆ 今後の展望


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(出典:ぱくたそ)

プログラミング教育はまだまだ始まったばかりです。

 

福島ブースターのレッスンを受けた子どもたちのことをブースター(福島を活性化させる人材)と呼びますが、ブースター1期生はまず5人集める予定です。

そして1年にこれを4サイクル行う予定なので、1年で20人のブースターを輩出し、来年には教える側も増やしてさらに倍速でブースターたちを増やしていきたいと思っています。

 

また子どもたちのみならず、福島の事業主や企業にもノウハウを伝えることで情報発信力をつけることで、福島のイメージを払拭するお手伝いができたらと思っています。

これからも福島ブースターをどうぞよろしくお願いします。
そして、ライター総選挙にあなたの清き一票をお願いします!!

 

 

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投稿者プロフィール

遠藤孝行
遠藤孝行
福島の子供たちにより良い教育の機会を与えたいとう思いから、2016年9月14日に「一般社団法人 福島ブースター」を設立。1991年生まれの20代ふるさと起業家(地元で起業した人のこと)で、Webサイト制作やプログラミング教育を福島で行っています!

埼玉大学経済学部出身で、大学2年の時に1年休学してカナダへ語学留学へ、そして帰国後は続けて韓国の大学へ6ヶ月間交換留学へ。帰国後は都内のITメガベンチャーに就職し、法人営業を経験後、システムエンジニアとして楽天に常駐していました。
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