【働き方を考える】90年…100年…生きるとしたら?

Pocket

以前、ライターの千代窪さんが…

100歳までどう生きる!?『LIFE SHIFT(ライフシフト)』が必読書すぎる!

LIFE SHIFT(ライフシフト)について書いてくれていますが

現代ビジネスが今回出している記事の中にもこれまた面白い内容があります。

超長寿化時代に「75歳まで働く」には、この3つを確保しなさい(現代ビジネス)

記事を読んでみて、改めて考えることもあり、今回取りあえげてみました!

 

 

 

◆老後を生き抜くための必要貯蓄額の計算が出されている

hatarakikata
(出典:ぱくたそ)

いくつか面白い部分がありますが…

実際に老後を生き抜くためにどのくらい貯蓄する必要があるのか試算されているのがまず面白い所です。

 

<大学卒業:22歳 就職してから65歳まで働くケース(約42年間)>

※老後には現役時代の平均的な生活費(物価調整済み)の0.7倍で生活したいとした場合

・90歳まで生きる場合

現役時代に手取り所得の約16.8%貯蓄

 

・100歳まで生きる場合

現役時代に手取り所得の約21.1%の貯蓄

(注:サラリーマンであるとして厚生年金を現役時代の可処分所得の30%貰えると仮定。インフレと運用利回りは同じとする実質利回りゼロの世界での計算)

 

 

ちなみに2016年の日本人の平均収入は約414万円(※国税庁調べ)
額面の8割程度が手取りになるケースが多いので、331.2万円が手取り収入になります。

 

90歳までは手取り所得の16.8%を貯蓄するとすると約55.6万円
→月に4.6万円の貯蓄が必要

100歳までだと21.1%の貯蓄ですから約69.8万円
→月に5.8万円の貯蓄が必要

 

月に5万円程度を老後のために貯金するのはとても大変な事だと思います。
先ほどの331.2万円が年棒制であれば月の手取りは約27万円程度、賞与制度がある会社(賞与が2か月×年2回と仮定)であれば月の手取りは約20万円程度

ここから家賃や生活費、食費、交際費、保険代金、各種公共料金の支払いなどをするとなると、あまり余力のある生活ができるとは言えません。

 

 

 

では75歳まで働くケースはどうなるのか?

<大学卒業:22歳 就職してから75歳まで働くケース(約52年間)>

・100歳まで25年の老後期間を現役時代の0.7倍で賄うとすると、現役時代の必要貯蓄率は14.4%

 

先ほどの平均年収から計算していくと、331.2万円×14.4%=47.6万円
ひと月あたりで考えると貯蓄額は月4万円を切るぐらいになります。

記事の中ではまだ現実的ではないか?と触れられていますが、月4万円も老後のためだけに貯蓄するのはさすがに難しいように感じますね。

 

 

 

◆長く働くために必要な3つの要素

hatarakikata2
(出典:ぱくたそ)

記事の中では

➀働く場
②働くスキル
③働ける健康

この3つを確保しないさいと主張されています。

 

また不安定な時代だからこそ「副業/複業」を勧める点やヘッドハンターとのコネクションを形成していくことも勧められています。

 

 

 

◆働く場

hatarakikata3
(出典:ぱくたそ)

先ほど75歳まで働く場合の貯蓄額の試算を取り上げましたが、日本の大手企業でも60歳~65歳で定年退職を迎える企業が大半です。ましてやソニー、パナソニックなど、かつて高度経済成長を牽引してきた会社でも役職定年が50代のうちに訪れて年収は下降していく。

また、シャープや東芝のように、長い年月をかけて大規模化していく組織が腐敗していく、ビジネスモデルが通用しなくなること企業も出てきています。

このような状況下でどうやって働く場を確保していくのか?が当然課題となります。

 

 

 

◆働くスキル

hatarakikata4
(出典:ぱたくそ)

記事中では「働き方の複線化」という表現が使われていますが、一つの組織の中で一生懸命働いて実績を残しても、その組織内でしか使えないスキルになってしまっているケースも多く見受けられます。

また、独立していくことや、別企業に移る際にシゴトのスキルだけでなく人脈なども必要であるケースも多いです。

実際、私が働いていた会社では大手上場企業で役員や部長クラスを務めた方の人脈やスキルを中小企業の販路開拓や技術支援のために活かして頂く顧問派遣の事業などもありました。(今ではリクルートさんや他の各社もこの分野に参入しています)

 

 

以前参加した「働き方」のシンポジウムでもパネリストの中から「大手企業のエリート社員の人脈を調べた所7~8割以上が社内に限られていて、意外と外とツテを持っていない」というのです。

 

 

特に大手企業で勤めている方はそうかもしれませんが、会社としても属人化を防ぐために、個々のスキルや人脈に頼らないようにしています。会社としての方針は正しいのかもしれませんが、個人レベルで考えるとリスクがあると言えると思います。

よく聞くのは会社を退職する前まではゴルフや飲みに良く行っていたが、辞めた途端に誘われなくなったという話です。
※個人的にその人を信頼していたという訳ではなく、やはり会社や役職など肩書があったからこそ付き合いがあったというオチです。

 

 

独立するにしろ、転職するにしろ、若さを生かした体力勝負のシゴトはできないのですから
それなりのスキル(技術)/人脈/ノウハウなど経験がモノを言う部分を持っていないと受け入れてくれる環境などはありません。

記事では45歳くらいから準備を~と書かれていますが、個人的には『できるだけ早く』と思っています。20代の若いうちからでも人脈形成や、個別で勉強をしていく時間の確保が必要だと思います。

 

 

 

◆不安定だからこそ勧める副業/複業

今回のこの記事の著作である経済評論家である山崎元さん(58歳)は証券会社のサラリーマンを務める傍らで経済評論家やコンサルタントとして活動をされているそうです。

hatarakikata5
(出典:現代ビジネス)

山崎さんが働き方の複線化を始めたのは42歳頃だったようです。42歳当時は勤務時間の縛りが緩いシンクタンクに、給与水準を落として仕事の負担を軽くして貰いつつ務めながら、他の会社にも勤めたり、ベンチャーに関わったり、評論家的な執筆や講演・出演などの仕事をしたりと、働き方と働き先を同時に模索していたようです。

結果として、評論家の仕事の分量が増え、副業が半ば本業のようなバランスになって、その後、勤務先をシンクタンクから証券会社に変えて今日を迎えているようです。

 

 

今回の件で言えば、山崎さんは複線化に成功されているからそう主張できるのかもしれませんが、やはり複線化していくのも早めにしていくべきだと思います。

山崎さんの家庭事情などは分からないので、なんとも言えませんが30代後半~40代にも差し掛かると家庭を持ち、子供がいる人も少なくはないと思います。そのような中で本業の収入を下げて行くはある程度収入の余力がないと難しいかと思います。

 

だからこそ、結婚前や子供が産まれる前の20代若手のうちからどんどん人脈形成や副業/複業にチャレンジしていくことが大事だと思います。

 

 

 

◆相談できるヘッドハンターを持つこと

hatarakikata6
(出典:ぱくたそ)

自分自信、前職でヘッドハンターとしてシゴトをしていたからこそ、良く分かる部分です。

特に『若い世代の方を採用したい!』というニーズも高いため、一度ヘッドハンターや転職エージェントなどと接触するとしょっちゅう連絡があって鬱陶しいという方も少なくはありません。
※こういった風潮は一部の会社のメルマガやエージェントの執拗な連絡が原因だったりもしますが

 

 

ただ、40代~50代の方だけでなく、20代~30代の方も

・自分自身が何をやりたいのか?
・やりたいことをどう見つけていいのか?
・自分自身のやりたいことがどんな業界に存在するのか?
・どんな会社とフィットするのか?

などが分からない方も多いです。

 

 

僕自身、完璧とは程遠いですが、エージェント業をシゴトとしている以上、常に色んな業界や色んな職種の働き方などにはアンテナを貼っています(それがシゴトだから当然と言えば当然ですが)。

「いざ、自分が困った時に相談できる相手を作っておく」こと
また、「自分自身の事を事前に理解してもらっておく」ことも必要です。

人の紹介や、自分自身が持つ仕事情報の提供などで、ヘッドハンターやエージェントとのリレーションを良い状態にしておく事で、より相手から引き出し安い関係性を築いておくことは人生においてきっと損ではありません。

 

僕自身も色んな方のご相談を受けていますので、悩んでいる方、不安に思う方はご連絡ください!

やりたいことができる人をもっと増やしたい

結局ヘッドハンターも人間ですから互いにどんなリレーション(関係値)を築くかによってその先も変わります。
良好な関係を築けるように心掛けるのがいいと思います。

 

 

 

◆健康を保つ(身体が資本)

僕は社会人になってから最大で15キロぐらい太り、一時期は体重が80キロにまで達していました。

hatarakikata7
(左が6年くらい前の就活時代、右が昨年11月のピーク時)

新人時代はベンチャーだったこともあり、終電で帰って自宅に1時くらいについて晩御飯を食べたり、睡眠不足やストレスで外出時は好きなラーメンをひたすら食べたり、、、とそんな生活を続けていたら15キロも太りました(笑)

 

もともと身体が丈夫な方でもなかったですが
体重が増えてから明らかに「疲れやすい」「病気になりやすい」という状態が何年も続いていました。

 

これはサラリーマンを辞めてから本当に感じたことなんですが

自分が休むと業務が滞る…

という事態に直面して初めて「痩せないと(健康にならないと!)」と思いました。

 

サラリーマン時代は最悪休んでも誰かが穴埋めをしてくれていましたが
起業したり、個人で副業/複業する、フリーランスになると「休み」は致命傷です。

 

昔は起業家の人がジム通いをすることやパーソナルトレーナーを付ける意味がわかりませんでしたが
やはり専門家に相談しながら身体のメンテナンスをすることはとても大事なんだと、昨年11月からパーソナルトレーナーをつけてみて実感しています。(ちなみにピーク時から5キロほど痩せて、日々の身体の具合が良くなってきています)

 

 

hatarakikata8
(出典:ぱくたそ)

前職で仕事ばっかりやっていて、身体を整える習慣を失ってしまっていた僕には強制的にでも週1回以上運動する事が必要だったんだと思っています。パーソナルトレーナーの2か月ダイエットコースは終了しましたけど、ジム会員で今も週1回はトレーニングをすることを続けています。

気分転換にもなりますし、肩こりなどの解消、健康維持をしていくために必要と考えてやっています。身体が資本とはまさにこういうことですね。

 

 

 

◆まとめ

hatarakikata9
(出典:ぱくたそ)

日本の経済状況もあまり好天していくこともなし…
少子高齢化、グローバル化が進み競争が増々大変になる…
時代の変化のスピードが早く、今日正しいことが明日正しいとは限らない…

こんな情勢下だからこそ、色んな事を考えながら行動していかねばならないんだと思います。

 

先を見渡せば不安な事も多いですが、どうせ生きる/働くなら「やりたいこと」ができる、生きたいように生きれるのが一番ではないか?と僕は思います。

ただ、それを得るには努力が必要です。
そのために必死で考え、必死で行動する。

 

そうやって努力し続けた人こそがやりたいことや生きたい人生を手にすることができる。
だからこそ頑張らねばならないのですし、頑張りがいがあるのかもしれませんね!

 

 

 


【参考/引用】
◆現代ビジネス
超長寿化時代に「75歳まで働く」には、この3つを確保しなさい

◆netgeek
国税庁が日本人の平均年収を発表!あなたの年収は人並みかな?

◆キャリアパーク
手取りと額面の意味の違いと受け取れる金額の差【年収】

投稿者プロフィール

日比 大輔
「やりたい」をもっと素直に実現したい!5年勤めたヘッドハンティング会社を16年7月に辞めて、現在は就活サポート・若手社会人のお悩み相談を受けています。新しい働き方のトレンドやまとめ記事など多種多様にブログで発信していきます。
Pocket