プレミアムフライデーは始まったけど…

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昨日2月24日(金)は始めてプレミアムフライデーが導入された月末金曜日でした!

【新しい働き方】プレミアムフライデーって何?

以前、プレミアムフライデーについては取り上げましたが、今回は初の導入を終えて、どうだったのか?を追ってみたいと思います!

 

 

 

◆実際はどのくらい実施されたの?

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(出典:ぱくたそ)

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(TSUTAYAなどを経営)の調査では
「勤務先がプレミアムフライデーを導入するかどうか?」
を尋ねています。

 

調査対象は、
「仕事をしている18~69歳の男女1603人」
※2017年2月3日~8日にかけて実施

 

調査結果はなんと…

「導入する」3.4%
「導入しない」68.2%
「わからない」28.3%

という結果でした。

 

1603人で3.4%ですから54人。
(30人に1名の割合)

まだまだ少ないですね。

以前ご紹介した時も大和ハウス、日本テクノ、サニーサイドアップなど幾つかの企業が導入するのみで、あまり導入は進んでいませんでしたね。

※その後に

・ソフトバンクグループが全社員への毎月1万円の支援金の給付を宣言
・サントリーホーディングスが毎月最終金曜日には社員約5000人に午後3時退社の推奨を表明

などの動きもありました。

 

 

 

◆批判的な声も存在はする

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(出典:ぱくたそ)

飲食業界や小売業界、旅行業界などでは消費が増えるのでは?
と期待が上がっている一方で、批判的な声も実は存在しています。

 

 

経済ジャーナリストの荻原博子氏はプレミアムフライデーを「天下の愚策」と評し、

「仕事は減らない、そして給料が下がっているのが現状。それでいて本当に午後3時に帰れるのか?」

という疑問を投げかけています。

 

さらに、

「官僚的な発想で政治家もバカなんじゃないの?」

と強く非難しています。

 

 

旅行大手JTBも20歳~59歳までの男女500人に対して

「金曜日の半分が休みになっても、今までと変わらず飲みにいきますか?」

調査をしたところ52.4%が「飲みには行かず、別のことをすることが多くなると思う」という回答していることが判明。

 

また、飲みに行く理由に関する調査でも

第1位「お酒が好きだから」(24%)
第2位「皆で集まるのが楽しいから」(21.8%)
第3位「誘われるから」(16.4%)
第4位「休みの前日に何かしないともったいないから」(8.2%)

と3,4位は受動的な理由であることが判明。つまり4人に一人は受け身で飲みに行っている人がいるということがわかりました。

こういった事から飲みに行く以外のことに時間を使いたいという人も出て来るのは必然だろうと予測されます。飲食業界などにとって必ずしも良いことばかりではないということを示唆しているかと思います。

 

 

また当初からあったように

「他の日にシゴトのしわ寄せが来るかも…」
「サービス業」や「病院」など適用できない職種/業種も存在すること
「結局給料が増えないと消費そのものは増えない」
「中小企業での導入は難しい」

などの意見が根強く残っているみたいです。

 

他にも探せばきりがないほど…

プレミアムフライデー、オフィス街飲食店は「大迷惑」な理由(ダイアモンドオンライン)

プレミアムフライデーは税金を無駄遣いする馬鹿げた構想(週間ポスト)

 

 

 

◆ピンチをチャンスに、前向きに捉えてみては?

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(出典:ぱくたそ)

『忙しい月末金曜日に何してくれてんだ!』

 

という声があるのもわかりますが、言ってても始まらない気もします。

 

 

ノー残業デー/早帰りデーの導入や、残業時間の削減によって
かえって退社後のサービス残業や他の日の残業時間が増えているという話も聞いたことがあります。

 

では現状のままでいいんでしょうか?

 

誰しもが「今のままではいけない」と思っていると思います。
(もしくは今のままで仕方ないと)

いきなり最適な解答を出せるなんてそんな奇跡を追い求めても仕方ないと思います。

 

 

退社時間が設定され、サービス残業が増えて嫌ならば

「効率化する」
「不必要な事を削減する」

などの施策を実行して改善するしかないでしょう。

現状の問題を認識し、改善したいと思うのであれば前向きに捉えて主体的に動かねば。
待っていても何も変わりません。

 

 

月に一度「週休2.5日」なんてどうでしょう「プレミアムフライデー」の有効性を先取り企業から検証する(日経ビジネスオンライン)

プレミアムフライデーが導入される1年半以上も前から自社で「金曜どうでしょう?」という金曜日は半日休暇制度を敷いているインターネット広告事業やアプリの開発を手掛けるユナイテッドの事例など面白い取り組みだと思います。

※営業チームをいくつかに分けて、チームごとに週替わりで半日休みを回しているそうです。

 

 

 

要は工夫次第なのかなと。
「問題に対してどれだけ前向きに取り組めるか?」
によって会社の制度や風土は変わると思います。

政府が主導している働き方改革やプレミアムフライデーなどがあるから…ではなく
各々の会社でどんな働き方が望ましいのか?理想的な働き方のために何が必要なのか?
会社も従業員も主体的に考えて行動しなければ、何も実現しません。

ここから先にどんな工夫を凝らす企業が現れるのか…
楽しみですね!

今後も追っていきたいと思います!

 

 

 


【参考/引用】
◆日経ビジネスOnline
月に一度「週休2.5日」なんてどうでしょう「プレミアムフライデー」の有効性を先取り企業から検証する

◆DIAMOND ONLINE
プレミアムフライデー、オフィス街飲食店は「大迷惑」な理由

◆週間ポスト
プレミアムフライデーは税金を無駄遣いする馬鹿げた構想

◆dot.

プレミアムフライデー、どう過ごす?「飲みには行かない」が過半数

来週金曜の2月24日スタート! どうなる? プレミアムフライデー

天下の愚策「プレミアムフライデー」 午後3時に買い物する人は…

投稿者プロフィール

日比 大輔
「やりたい」をもっと素直に実現したい!5年勤めたヘッドハンティング会社を16年7月に辞めて、現在は就活サポート・若手社会人のお悩み相談を受けています。新しい働き方のトレンドやまとめ記事など多種多様にブログで発信していきます。
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