さて、前回は資金調達の方法について触れました。
前回の記事はコチラ
ただ、起業する、副業・複業をする方の大半は
・借入をしたくてもできない…
・資本を増やすために株を発行しても買ってくれる人などいない…
・現金化できる資産など持っていない…
という方が多いのではないでしょうか?
そこでギモンとして残ったのは
「創業時や副業・複業を始めたときにはどんな資金調達がいいのか?」
ということでした。
今回は前回の続きの部分から触れていきたいと思います!
◆借入以外の選択肢はそもそも検討するのが難しいが…
創業したてとなると、株を買ってくれる投資家などもいませんし、 現金化できる資産があるならば既にしているよ!ということになりますよね。
そこで今回ご紹介するのは負債を持つ(借入)するという部分に関しての話です。
通常の銀行の金融期間から融資(借入)を受けようと思うと
『中小企業における銀行借入の金利は0.9~3.5%が一般的』(銀行借入ドットコム)
また、融資(借入)をする場合には金利だけではなく、保証人を立てる必要があります。
・株式会社(企業)の場合の保証人:社長
・個人商店・個人事業主・個人の場合の保証人:第三者
というように個人の場合は第三者を立てる必要がありますが、友人や親戚に保証人になって欲しいと言っても断られるのが大半。「頼みづらい!」という方も多いでしょう。そこで、信用保証協会などの保証会社にお金を払って保証人になってもらう方法があります。
保証会社は不動産などの担保を差し出すことで銀行融資の保証人の代わりになってもらうところです。銀行からお金を借りたものの、返済が滞ってしまったときに、代わって銀行にお金を返してくれる役割を果たしてくれます。
ただ、保証協会は土地などの資産を裁判所に取り押さえの申し立てをして、資産を没収されてしまうほか、次に融資を受けたいときの保証人として立てられなくなってしまうなどのデメリットも存在します。
結局、担保や保証人が金利の他にいるのか…
と落胆している方に今回は是非ご紹介したいものがあります!
◆創業融資制度(無担保・無保証人)
昨今は起業・創業を応援してくれる融資制度も着々と増えているんです。
中には無担保・無保証人で、創業してすぐ利用できるものも!
などを活用することで可能です。今回はその中でも①政策金融公庫の融資の話です。
政策金融公庫が手掛ける制度の中で
無担保・無保証人で、創業してすぐ利用できる融資制度は、下記の二つです。
『新創業融資制度』
『中小企業経営力強化資金』
ただ、この二つの間で金利が1%程度違う為、
中小企業経営力強化資金が圧倒的にお得だと思います。
※『中小企業経営力強化資金』の金利はケースに依りますが1.85%とか。
一般的な金融機関から融資を受けると、3%くらいの金利なので比べるとお得です。
ちなみに、『中小企業経営力強化資金』も条件があり
「認定支援機関の指導及び助言を受けることで、利用できる制度」です!
『指導及び助言』というと非常にややこしいですが
要は、融資を受ける際に、認定支援機関の方(指定の行政書士や税理士)と
一緒に事業計画書を作成すればOKです。
この制度を活用すれば
創業間近の方や副業・複業で事業を起こした方でも十分にいい環境で資金調達ができそうですね。
◆ちなみに
ここで気をつけたいのが
『認定支援機関の方(指定の行政書士・税理士)を通さないほうがおトクなんじゃないのか?』
と思ってしまうことです。
実際行政書士や税理士を通せば、手続きの手数料などが発生する訳ですから
通さないほうがその分、手数料分の費用を浮かせると思ってしまいがちです。
実際の所は認定支援機関の方(いわゆるプロ)と進めるほうが
資金調達額・金利・スピードも良い条件で決めれることが多いそうです。
信頼できるその道のプロにしっかりと委ねて
ご自身は自分の事業にその分専念したほうがずっと良いということだと思います。
いかがでしたでしょうか?
融資・借入・金利…こういった分野は
その業界での就業経験などがなければ、なかなか触れる機会もなく
どうすればいいのかわからないという方も多いと思います。
かと言って、信頼できる行政書士さんや税理士さんを探すのも一苦労したりします。
士業の方も色んな方がいらっしゃいますし、それこそベンチャーやスタートアップのスピード感を
理解してくれる素晴らしい方もいらっしゃいますが、なかなあ出会う機会がありません。
今後はそういった行政書士さんや税理士さんなどの紹介もできればと考えています!
【参考/引用】
◆日本政策金融公庫
融資制度一覧から探す
◆銀行からお金を借りる場合の用途・種類
銀行からお金を借りるときの保証人
◆銀行借入ドットコム
17.銀行借入の金利について知ろう!
◆note kaito kaji
創業時に活用できる助成金について
投稿者プロフィール
- パラレルキャリア通信編集部です。主に複業(副業)の方向けの記事を書いていきます。ノウハウ記事をはじめとして、実際に一歩踏み出せるための記事も提供していきます。