さて、これまでの2回で法人カードの概要、おススメの法人カードが何か?
ということはご理解頂けたと思います。
法人カードを作る気持ちが暖まったところで
もう一度作る前に「法人カードに関するよくある質問」を確認しておきましょう!
◆法人カードに関するよくある質問
①個人事業主でも作れる?
個人事業主や自由業といった、法人格を持たない方でも
法人向けクレジットカードは作成可能です。
ただどんな法人カードでも作れるのか…というとそんなことはなく、
個人事業主でも入会資格のある法人カードを申し込む必要性はあります。
前回、紹介したおススメの法人カードはすべて個人事業主の申込もOKなカードです。
※前回の記事はコチラ
経費支払い用のクレジットカードが欲しいという方は、
前回の記事の中から自分に適した1枚を選んでもらえればと思います。
②個人事業主だと審査って厳しい?
個人事業主だと入会審査は厳しくなりがちなのか?
まったくそんなことはありません。
アメックスのビジネスゴールドだろうが、オリコカードのビジネスカードだろうが、
個人向けに門戸を広げている限り、審査が著しく難しいということはないと思います。
むしろ逆に会社名義の法人クレジットカードを作るほうが難しいケースすらあります。
個人格の場合には個人が支払いの責務を負いますが、会社名義だと会社倒産のリスクがある以上、
発行にどうしても慎重にならざるを得ないのです。
➂設立間もないけど作れる?
個人事業主の方が気になるのは、設立間もない個人事業主でも大丈夫なのか?
という点ですが、これはケースバイケースです。
審査がやや厳しくなる可能性はありますが、
・他のクレジットカードで支払遅延を起こしてしまっている
・キャッシングやリボ払い残高が膨らんで しまっている
こんな方でもなければ問題なく作れるはずです。
個人格のカード申込で大切なのは事業内容よりも経営者本人の信用力だからです。
④社員にETCカードは作れる?
株式会社の経営者として、会社に法人カードを導入するのであれば、
JCB法人カードのような社員向けのカードを発行できるものを選んだほうが無難です。
コーポレートカードとしての機能を持ち合わせた法人向けカードでは、
社員それぞれに対して経費精算用のカードを持たせることが出来るので、
社員の経費管理がすごく楽です。
また、ETCカード発行も複数枚可能です。
社員それぞれに法人ETCカードを渡して、営業車で営業地域を回らせる…
なんてことも出来ます。
*社員それぞれにETCカードを渡せば、それぞれの営業ルート確認にもなります。
⑤少人数の会社にコーポレートカードは必要?
社員は自分の妻1人だけとか、数名だけしかいない…
そういった小規模な株式会社や合同会社を経営されている方は
敢えてJCB法人カードのようなコーポレートカードを申込せず、
今回紹介した個人事業主でも作れる法人カードを作るのもいいでしょう。
申込審査がそれほど厳しくないので、事業主本人の信用力だけで作成できるメリットもあります。
事業を今後も拡大する予定がないなら、こういったカードで十分かと思います。
(ETCカード発行も可能)。
⑥ポイントが貯まらないカードってある?
法人向けのクレジットカードの中には、
『どこで何を購入しても1円分もポイントが貯まらないもの』
があります。
こういったクレジットカードであっても経費精算に使え、支払いを先延ばしに出来るという点では
メリットはあるのですが、やはり使うならしっかりとポイントが貯まる法人カードを選んだほうが無難です。
(利用者側に選択の余地があるから)
店舗(会社)に出入りしているカード会社だから…といったような理由で、
わざわざポイントが貯まらないものを選んでしまわないようにしてください。
(複数枚の法人カードを持ってもOKです)。
⑦通常のカードと使い方の違いはある?
法人向けのクレジットカードと一般のカードでは、使い方に違いは基本的には全くありません。
但し、法人カードの中には分割払いやリボ払いなどの支払い方法が使えないものが稀にあります。
こういったカードでは原則一括払いしか利用できないので、手元にお金がないのに使ってしまうと
資金繰りに窮してしまうことに繋がりますのでご注意を。
⑧年会費は経費にできる?
法人カードには年会費がかかるクレジットカードが多いのですが、
これらの会費については経費に出来るのか?
これについては基本的に担当している税理士の方次第…というところはあるものの、
会社経費を支払う専用のクレジットカードですから、概ねできないことはないかと思います。
個人向けクレジットカードの年会費を経費参入するのは難しいですが、
法人向けカードであれば問答無用で経費に出来るという点も、保有メリットと言えるでしょう。
⑨利用限度額はいくら?
法人向けのクレジットカードの利用限度額はどのくらいかというと、これはピンキリ。
限度額10万円で発行されてしまう場合もあるかと思いますし、
カード会社と『取引あり&信頼』がある法人であれば300~500万円くらい枠を貰える場合も。
・年会費が安いカードであれば限度枠は少なめ
・ゴールドカードやプラチナカードであれば高め
といったところです。
大きめの利用限度額が必要なら、法人向けのゴールドカードやプラチナカードを作るのをおススメします。
ちなみに発行当初の限度額が低くても、利用していくにつれて
限度額を増やしてもらえると思うので、『10万円までしか使えないのか…』と
落ち込まずにコツコツと使い続けることが信頼を築くコツとなります。
⑩ネットの利用明細書は使える?
法人向けのクレジットカードでもネット利用明細書は使えるのか?
これはもちろん使えます。
現在いくら利用しているか、今月は残りいくらまで使えるのか、
どこの会社に対していくら払ったのか…などなど、
様々なデータを確認することが出来るので、社員の支出も柔軟にチェックできます。
最近ではクラウド会計ソフトと連携を強めている法人カードもあるので、
こういうカードを使えば会計処理が簡単になるというメリットもあります。
(い ちいち、会計ソフトに入力せずに、データを取り込んでくれる)
帳簿付けに無駄な時間を取られたくないなら、是非、そういう使い方も検討してみてくださ い。
⑪銀行振込口座は法人名義でいいの?
法人カードを利用分の引き落としは、
法人名義の銀行口座から引き落とすことが出来るのかといえばこれはほぼYESです。
個人事業主向けの法人カードの中には一部、
個人名義の口座からしか引き落としが出来ないものがあるようですが、
ほとんどの法人カードでは法人名義口座からの引き落としが可能と思って間違いないと思います。
会社経費の精算用として利用するのであれば、
法人名義の銀行口座引き落としが出来るものを選ぶようにしてみてください。
⑫月末締めの法人カードってある?
資金繰りをわかりやすくするためにも、月末締め、翌月支払いの法人カードが欲しい…
という方は下記のカードがおススメです。
【月末締めが可能な法人カード】
■オリコ EX Gold for Biz
こちらは月末締め、翌月27日払いの法人カード。
年会費がわずか2000円程度と格安。加えてゴールドカードであるという点が
会社経営者の方に人気なクレジットカードになっています。
また、iDやQUICPayといった電子マネー内蔵の法人カードなので、
コンビニでの支払いがスムーズになるメリットも。
時間をとにかく大切にする経営者向きのカードですね。
■セゾン ビジネスプラチナカード
こちらは月末締め翌々月4日払いという支払いサイクルになっているので、
とにかく支払日までの間をあけたい…という、ちょっと資金繰りが苦しくなってきた経営者の方におススメ。
サービス内容もプラチナカードらしく非常に豊富で、且つ年間利用額が多いと
年会費の割引まである法人カードとなっているため、
このカードを使うならメインの法人カードとして支払いで使うようにするのがお得です。
クレジットカード払いした金額がいつ、請求くるのか?
といったことがわかりやすい法人カードのほうが、会社経営者&個人事業主の方にとっては
有り難いはずなので、サービス内容うんぬんよりも支払日で選びたい方は
こちらのカードがいいかと思います。
いかがでしたでしょうか?
これまで3回に渡って法人クレジットカードの説明をさせて頂きましたが保有するメリットも十分ご理解頂けたのではないでしょうか。
どのカードを導入するかは、状況によって異なると思いますので
十分にご検討のうえ、是非導入を検討してみてください。
【参考/引用】
◆クレジットカードの読みもの
・おすすめの法人向けクレジットカードまとめ(個人事業主でも作成可能)!経費の支払いでクレジットカードを利用するなら。
・資金繰りがわかりやすい、月末締め翌月払いの法人カードはどれ?締め日などの支払いサイクルで、法人クレジットカードを選びたい方に。
投稿者プロフィール
- 「やりたい」をもっと素直に実現したい!5年勤めたヘッドハンティング会社を16年7月に辞めて、現在は就活サポート・若手社会人のお悩み相談を受けています。新しい働き方のトレンドやまとめ記事など多種多様にブログで発信していきます。
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