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鎌倉在住・都内の人材会社ではたらく現役会社員、孫田博美です。
若手コミュニティ「U32の会」のリーダーとしても活動しています。
(「U32の会」についてはコチラ!)
これを読んでいる方の中には、起業を目指している方も多いかと思います。
実は、私も過去に、会社を辞めて独立しようと思ったことが2度ありました。
今も、そう遠くない未来、「会社員以外の働き方をしたい」とは思っています。
それでも、しばらくは会社員として働かせてもらうつもりです。
今日は、「会社員が前向きに仕事に取り組んでくれたらいいな」という想いを込めて、「なぜ私が会社員を選んだのか?」を書いていきます。
「会社辞めようかな」その① ~本当に「やりたいこと」って何だっけ?~
私はずっと、「イキイキと働く人を増やしたい」という想いで仕事をしていました。
きっかけは、自分が新卒で入った会社で、鬱状態からの復活を果たした経験。
大学生対象のキャリアアドバイザーに転職もして、「働く」ということに強い思い入れがありました。
一方で、社会人5年目のとき、あるきっかけから複業を開始。
(その経緯はコチラ)
SNSを使って集客し、ありがたいことに毎月収入が得られるようになっていたんです。
その頃、本業では、仕事も覚え安定した成績を出していました。
でも、「頭打ち感」が拭えなかったんです。
毎日、就活生に会って電話やメールでフォローして、ルーティーン。
「これがイキイキと働く人を増やしているんだ!」という実感がわかなくなってしまっていました。
そんな私を尻目に、次々と活動範囲を広げている起業仲間。
それに触発され、「会社を辞めようか」と本気で悩み始めたんです。
会社残留を決めた、上司の言葉
そんなとき、上司にある一言を言われました。
「この会社は、お前のやりたいことを日本で一番実現できる場だと思うよ」
これが、かなりガツンときたんですね。
確かに、たった一人で活動しても、伝えられるお客様の数はほんの一握り。
でも、会社だったら、世の中に大きなメッセージを送ることだって可能。
(例えば、会社が新しいサービスを始めたらニュースになるけど、個人ではあまりないですよね)
ずっと目の前の仕事しか見えなくなっていたけど、「実は会社ってめちゃめちゃ可能性がある」と気付かされたんです。
「会社辞めようかな」その② ~このままじゃ成長できない!?~
こうして会社残留を決めた後は、新人育成や小さなチームの事実上リーダーも担当するように。
人間関係も良好で、ほぼノンストレスな環境で仕事ができていました。
でも、残留を決意してから1年半後。
またしても「頭打ち感」にぶつかっていました。
今度の「頭打ち感」は、「自分の成長の限界」。
このときアドバイザーの部署で最長歴になっていた私は、安定した毎日で葛藤も少なかった。
少し、退屈していたんだと思います。
一方で複業は、告知なしでもお客様が来て頂ける状態になっていました。
「本気で頑張れば、会社員くらいの収入は得られるんじゃないか」
そう思うと、フリーランスになる道が魅力的に見えてきたんです。
私がフリーランスになれなかった、致命的な理由
でも、致命的なことに気付いてしまいました。
「フリーランスになって何がしたいか」がまったく思い浮かばなかったんです。
かろうじて想像できるのは、1年後くらいまで。
それもせいぜい、「今の複業を形にしながら、好きな時間に起きて好きなときに旅行して・・・」なんてレベル。
そんなビジョンも何もない状態で、フリーランスなんて続かない。
たくさん起業する人を見てきたからこそ、この危うさはよく知っていました。
フリーランスって全て自己責任だから、会社員とは別のストレスがかかる。
それを引き受けられる「原動力」みたいなものがないと、途中で心折れてしまうんです。
本当は、ただ逃げようとしていただけ
結局のところ、私は「楽しそうな選択肢」に逃げようとしていただけでした。
前回悩んだときも同じです。
「楽しそうな選択肢」に進んだらモヤモヤを一瞬晴らすことはできる。
でも、それは「お祭りの盛り上がり」みたいなもので、すぐに現実に戻るはず。
長く・広い視野で人生を眺めないと、「あとに何も残らない」と思ったんです。
私が身に付けたかったモノ
私がやりたいことは、「イキイキとした人を増やす」こと。
そう考えたとき、身に付けたいと思ったのが「新しい価値を広める力」でした。
「安定した会社に入ったらそれで幸せ」という時代は、きっともう終わっている。
「自分なりの幸せを見つける」ということを、これからの当たり前にしたい、と思ったんです。
その価値を広めるため、私が選んだ道は、「会社のマーケティング部門」への異動。
マーケティングは、「お客のニーズを読み解ってサービスをつくる仕事」。
そして、「必要な人に届ける仕事」。
これを身に付けたい!と思いました。
会社員を選んだ、もう一つの理由
さらに、私が「会社」を選んだのには、もう一つ理由があります。
それは、「自分の性格のクセ」を治したいということ。
私には、「自分を大きく見せようとする」というクセがありました。
人を頼ることが苦手だし、自分と違う意見の人には攻撃的に接してしまっていたんです。
でもそれは、「過去の自分の経験が作り上げた性格」だと気付いていました。
(これについてもコチラに書いています)
この性格を治したい。
「自分の弱い部分」を受け入れて、「虚勢を張らず人と協力しあえるようになりたい」と思いました。
そこで選んだのが、「人と関わらなければいけない」会社という場所。
「新人」として仕事のデキる先輩たちの下で働くことで、「できない自分と向き合う時間」をつくることに決めたんです。
泣いてばかりの毎日だけど・・・
今、新しい部署に異動して4カ月が経過。
案の定、慣れない仕事・知らない言葉に戸惑い、自分の使えなさ具合に凹む毎日です。
涙腺が脆い私は、おとなげなく会社で泣くことも日常茶飯事!
(ほんとうにご迷惑をおかけしてるなと思っています・・・)
でも、「できない自分」と向き合う度に、「まだ頑張れる」と心の軌道修正をしています。
そのおかげで、少しずつ泣く回数は減ってきているし、「仕事の楽しさ」も感じるようになってきました。
こんな私に根気強く接してくれる上司や同僚には、本当に感謝しています。
「会社員としての日々」は大変だけれど、私は今ここが「最高の修行場」だと思っています。
会社員って、どうしても嫌なイメージになりがち。
「決まった時間に働かないといけない」
「人間関係が煩わしい」
「仕事が退屈」など・・・
でも、本当は、個人ではできないいろんな可能性を秘めている。
いろんな人がいるからこそ、学べるものもとっても多いんです。
もし、私のように「会社辞めようかな?」って悩んでいる人がいたら。
少し広ーい視点で人生を眺めてみてください。
投稿者プロフィール
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人材会社で働く傍ら、若手が一歩踏み出すきっかけをつくるコミュニティ「U32の会」を発起・運営中。また、特殊な家庭の影響で身に付いた「何でも頑張りすぎる性格」に無意識で苦しめられていたが、鎌倉移住により一変。大好きな海に癒され、心地よく生きられるように。このことから、「本来の自分を開放し、心豊かに生きる人を増やす」を個人のミッションとして、自らのライフスタイル発信、1000人のカウンセリング経験を活かした「生き方」のコンサルティング、イベント企画などを行う。
U32の会リーダー・孫田博美のofficialサイトやってます!
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