こんにちは、はなつーです。
今回の記事は、パラレルキャリアとして活躍中の方へのインタビューです。
現在、奄美大島在住、動画編集をはじめとした様々な仕事をされている、
フリーランサー田中良洋さん(@rito_life_com)へ話を伺ってきました。
住む場所を選ばない、フリーランス・ノマド的な生き方が
気になってる人にぴったりの内容です。
内容は
①移住のきっかけ
②フリーランスの移住のリアルなとこ
③今後の構想
です。
普段なかなか知れないリアルなお話と、熱い想いをお伝えできていれば嬉しいです^^
田中さんって?
1986年兵庫県生まれ。
東京で大手ベンチャー企業にてITシステムコンサルタント
をしたあと、フリーランスとして独立。
映像編集や結婚式のイベント企画を中心に活動。その後、ホームページ制作やドローン空撮、ライティングなど活動の幅を広げる。
2017年に奄美大島に移住し、
奄美群島をPRするメディアを立ち上げる。◇離島ぐらし – webメディア
http://rito-life.com/
https://www.instagram.com/rito_life_com/
①「移住」との出会い〜なぜ移住したのか?
――田中さんは大阪→奄美大島へ移住されましたが、実際にいまは何をされているんですか?
そうですね、今は移住してまだ数ヶ月で、
⼿探りではあるのですが、
ありがたいことに様々なところから
お仕事の依頼をいただいています。
⼀⾔では⾔い合わらせられない状態なので、
まさにパラレルキャリアかもしれないですね。
例えば
- ドローンで島の様子を空撮したり、
- 結婚式の動画やカメラマンをしたり、
- 島のPR映像の制作をしたり、
- フリーペーパーのライターをしたり、
- ウェブメディアの運営をしたり。
これだけでなく、
- 塾の講師や家庭教師もしています。
私は
月3万円のビジネスを複数持つという考え方に共感し
それを目指しています。
この能力があればどこでも生きていけると思いますし、
いろいろやりたがりな自分には、合っていると思います。
私の場合はまだまだ盤石ではないとは思いますが、
少しずつ都会での生活スタイルから変わってきているのを感じますね。
――確かにたくさんのことをされていらっしゃるのですね。
中でも奄美大島へ環境を移して一番良かったと思った出来事はありますか?
ドローン空撮の動画をテレビ番組で使っていただけたことが一番嬉しかったですね。
いつもinstagramに動画を上げているのですが
テレビ局の方が見てくださり、声をかけていただけました。
島でもドローン空撮をしている人は結構いるんですが、
SNSでの発信がうまくいったのかな、と思います。
奄美大島は国立公園に指定されたり、
世界自然遺産に登録される可能性があったり、
これから発展していく可能性がある場所です。
そこで自分の能力がうまくはまって、
いろんな人のお役に立てることが良かったですね。
――移住ライフとても順調ですね。しかし「移住」と言えば他にも選択肢があると思うのですが、なぜ「奄美大島」を選ばれたのでしょうか?
一言で言うと、
奄美大島をはじめとした奄美群島に惹かれたからですね。
中でも大きかったのが、
昨年2016年に、『島キャン』
(株式会社カケハシスカイソリューションズが提供している島での就労体験)
というプログラムで与論島に1ヶ月半住んでみたことです。
以前観光で訪れたこともあるし、
「めがね」(yahoo!映画)という大好きな映画の舞台にもなっていて気になっていたところでした。
実は私は2015年の10月に左目が病気になり、
目が見えなくなったことがあるんです。
今は完治しているので大丈夫ですが、
パソコンもスマホも見れない日が続き、ただベッドで横になりながら
「いつ死んでもおかしくないな。」と感じました。
好きなことを仕事にしているはずなのに、いつのまにか身体は蝕まれていた。
『一体自分は、本当は何がしたいんだろう?』
改めて自分に問いてみたとき、真っ先に浮かんだのが
「島に住みたい」
ということだったんです。
そのときに島キャンの案内を見つけて、
「もうこれは行くしかない!」
そう決めてすぐさま応募し、島生活をしてみることができました。
そしたら、それがとにかく楽しくて。。。
例えば、びっくりするくらい空が広いんです。
高い建物がないのでものすごい開放感がある。
家も少ないので、夜一人で自転車で走りながら熱唱して帰る日もありました。
ふと空を見上げると満点の星空が広がっていて。
そんなとき思うんですよね。『あぁ、自分今すごく自由だな』って。
海もびっくりするくらい澄んでるので、見るたびに気分が上がりました。
島が好きなら沖縄でも良かったのですが、
奄美群島は特に文化が面白いなと感じたんです。
たとえば、島によって方言が違うんです。
- 奄美大島の”ありがとう”は「ありがっさまりょーた」
- 与論島の”ありがとう”は「トートゥガナシ」
と、全然違う。
島同士は近いのに、これだけ文化が違う奄美群島に
どんどん惹かれていったんです。
与論島での生活を終えたとき
「いずれ島に関わることがしたい。」
と思うようになりました。
すると去年の年末にとあるご縁で
「いま来たら仕事があるけどどうする?」
と言われ「行きます!!」と即答して
今奄美大島に移住している、というわけですね。
②「移住」のメリット・デメリット
――なるほど。好きという気持ちだけではなく、そういった『仕事がある』という現実的な部分も大きなきっかけだったのですね。
そんな田中さんですが、実際に住んでみて実際のところ住み心地はいかがなのでしょうか?
そうですね、現実的なところでいうと
「移住」というと正直
『生活コストが大きく下がって、楽になる』
ということを想像されるかもしれませんが
意外とそうではないです。
スーパーでうまく島で生産されている野菜を買えればいいですが、
だいたい都会の値段と変わりません。
むしろ輸送費がある分、高くなっているものもあります。
あとは、車が必需品になるのですが
ガソリンスタンドに値段の表示がないんです笑
これには驚いたのですが、
ここのガソリンスタンドが安いから選ぶ、
といったことができないので
『現地の人はどうしているのかなぁ』と、思っています。
これからそういったところも調べていきたいと思っています。
――えっ、値段の表示がないんですね!
確かに現地の方はどうされているんでしょうか。また詳しくわかったらブログで教えてくださいね。
他にも天気などはどうなのでしょうか?台風が多いイメージがありますが。
そうですね、台風というよりは、雨が多いです。
この前も友達が遊びに来てくれたのですが、2泊3日、ずっと雨でした笑
梅雨入りして、徐々にジメジメしているのですが
なんとスーツにカビが生えるとの噂を聞きました。
さらにはDVDも、、、、と聞いて
非常にビビっています笑
確かに雨は多いですが、ここまでとは・・・
ただ、都会にいるときよりも自然の中で生きている感じがして嬉しい気持ちもあります。
――意外に移住生活ってシビアな問題があるんですね。。それにしてもDVDってどこにカビが生えるんでしょうか。
逆にやっぱり住んでみて良かった!と思うことは何でしょうか?
先ほどの話とも重なりますが、
自然の中に住めていると感じられることです。
すぐ近くに山があり、海がある。
島の人って、いつが満潮でいつか干潮かを知っているんです。
そして干潮時には海に出て貝やタコを獲ったり、
流れてきたもずくを獲ったりする。
たしかに台風や梅雨など自然災害も多いですが、
自然と寄り添いながら生きている。
私も島に来て、少しずつですが自然の恩恵に預かれています。
都会でも確かに台風や梅雨はありますが、
どこか自然と離れて暮らしているような気がしていました。
しかし島では、
より自然が身近に感じられるので、
自分が地球に生きている気がします。
それが自分にとって一番嬉しいことですね。
晴れているだけで嬉しいですし、
風が心地いいと感じることが多くなりました。
③「移住」と今後について
――それは羨ましい。まず都会で自然に触れ合うのは至難の技ですよね。
では最後に、田中さんがこれからしたいと思っていることは何でしょうか?
映像やウェブという手段を使って、
都会と島をつなぐ役割を担って行きたい
と思っています。
僕自身、都会での生活や仕事に疲れてしまっていたことがあるのですが、
そんなときに出会ったのが、この離島での生活だったんです。
都会のしがらみもそうですし、
知らず知らずの間に誰かと比べたり、
窮屈な生活をしていたような気がします。
だからこそ、ここでの生活は気持ちが解放されて
すごく楽になったなぁと思います。
今、日本のどこかで生きづらさを感じて、
かつてのぼくのように息苦しくなっている人は
まだまだ多いと思います。
そんな人にぼくのような体験をしてほしい。
それが根本にある想いです。
これからは、島の良さを発信することで
島に来てくれるきっかけをつくろうと思っています。
そして、まったく違った価値観や生活スタイルに触れてもらう。
都会の生活が絶対というわけではなく、いろんな生き方がある、
そんな実感を得てほしいなぁと思います。
また、生活スタイルでいうと、
島では複業が普通なんです。
例えば、
- 農業やりながら民宿やる。
- 本業やりながらバイトやる。
そうしないと生活費が足りない、という側面も確かにあるんですが、
いま都会で話題になっている働き方は島では珍しいことではないんです。
だから僕も塾講師をしながら、たくさんのことを仕事にする、
ということができているんだと思います。
都会で暮らしていると
一つのことに集中して働くことが当然のような気がしますし、
そう教育されてきました。
なにか一つの分野を極めることは確かに効率がいいし、
日本のテクノロジーが発展してきた理由の一つだと思います。
ただ、そういった働き方が絶対的に正しいわけではない。
島での価値観に触れることで、島を好きになれば嬉しいですし、
都会に戻ったとき、もっと視野が広がっているのではないか?
と考えています。
ただ有名な観光地をまわるツアーじゃなく、
そういった島の価値観に触れられるような場所に連れていったり、
人を紹介するようなガイドができればいいな、と思っています。
移住してからたくさんの友達に遊びに来てもらって案内しています。
もしこれを読んで興味を持ってくれた人がいたなら、
ご連絡をくだされば気軽に案内しますよ。
――ご自身の経験をもとに、その魅力を伝えたいという気持ち。とても共感いたしました。温かいお人柄がらを感じさせられる素敵なインタビュー時間でした。
田中さん、お忙しいところ本当にありがとうございました。
④まとめ(とおまけ)
はい、というわけで、無事インタビューを終わり、大阪へ戻りました!
実際に今回行ってみて、移住という手段が一気に身近に感じられました。
何事も行ってみたりやってみたりするのが一番だということを
改めて感じました。
「移住」って、もちろん気軽に行動に移せるものではないと思います。
でも田中さんのように、まず「島が好きだ」という気持ちをたくさんの人に言うことで、
移住のチャンスを掴むことが出来るというは、すごく参考になりました。
そして、住んでからも活発に活動をされている姿、めちゃくちゃ素晴らしいですよね。
とても刺激的な時間になりました。
今回は一泊二日という短い時間でしたが、
たくさんの場所と体験を一緒に過ごしていただけました。
ごく一部しか楽しめませんでしたが、
まだまだ楽しそうな場所がありそうです。
ぜひこれを読まれた方も行ってみましょう!
次は長期滞在を目指します!
充実した小旅行になりました。
田中さん、ありがとうございました。
【おまけ】
奄美大島だけじゃない奄美群島の魅力。
動画に撮ってきました。
奄美群島・加計呂麻島へ行って来たときの動画。
自然に溢れた、空気と海の綺麗な素敵な場所でした。
土日で行けちゃう時代です。#奄美大島 #加計呂麻島 #離島ぐらし #離島 #週末野心 #weekend #日常 #動画 #ロードムービー #一眼ムービー #自然 pic.twitter.com/wxpbhWFMew— はなつーだよ@8月27日プレゼンイベント (@hanatsuka28) 2017年7月27日
では、また記事でお会いしましょう^^
投稿者プロフィール
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1990年生まれ。大阪市立大学卒業。卒業後は進学を辞め、人力車車夫・訪問販売・イベント主催・ルート営業・ニートを経験。
現在サラリーマンの傍ら、社会人向けサードプレイス的活動を行う、third field communityの 代表。その中核企画である生き方のプレゼンイベントでは、過去4回のべ200人を動員。プレゼンターや会場のブッキング、デザイナー・スタッフ募集など、準備から開催まで一貫して行う、オリジナリティのある企画が好評を頂いている。
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