融資を視野に入れるなら、オフィス選びは慎重に!

Pocket

office
(出典:GATAG|フリー素材集 壱)

記事提供:創業サポーター若林先生のブログ

 

起業するとき、まず問題になるのはオフィス選び。

最近は登記が出来るコワーキングスペースが増えました。
オフィスにコストをかけたくない起業家にとってはありがたい話です。

以前、助っ人さんの記事から

自宅兼事務所のメリット・デメリット(2016年10月19日 パラレルキャリア通信)

という記事を書きましたが、
今回は行政書士法人GOALで数々の企業の創業サポートをされている若林先生のブログから
『融資を受ける』という観点からのオフィス選びを考えてみたいと思います。

 

 

 

◆オフィス選びを慎重にする必要がある場合

office2
(出典:ぱくたそ)

もし次に当てはまるビジネスを展開するなら、オフィス選びには注意が必要です。

・融資を必要とする
・許認可を必要とする
・NPO法人を設立する

そのオフィスが融資や許認可、設立の妨げになることもあります…。

 

<融資を必要とする場合>

融資審査にあたって、オフィスの賃貸借契約書の提出を求められます。
また、事務所としての使用権限があることが賃貸借契約書上で確認できることが求められます。

事務所使用不可のマンションや、間借り(転貸借)の場合、使用承諾書等の追加資料が必要となる可能性が高いです。もし使用承諾書等をもらえないと、最悪の場合、融資不可となることも。

 

<コワーキングスペースの場合>

金融機関によっては、座席の決まっていないフリーアドレスのコワーキングスペースにオフィスを置く場合には、営業の実態が確認しにくいということで、口座の開設や融資ができないケースもあります。起業直後に融資を受ける予定であれば、ぜひ慎重に。

 

<許認可を必要とする場合>

営業するのに行政の許認可を必要とするビジネスがあります。
たとえば、不動産業、建設業、旅行業、リサイクルショップ(古物商)、飲食業、美容室、介護や障害福祉サービス事業など。
その多くは、事務所が一定の要件を満たさないと許可されません。

たとえば不動産業は、他の事業体と同じ空間でない独立性が求められます。
顧客の個人情報を適切に保管できる鍵付棚を求める許認可もあります。
それらを備えていない事務所を契約してしまうと、またやり直しになってしまい、余計な支出が発生したり、ビジネスチャンスを逃すなどのロスが発生します。

事前に許認可の専門家(行政書士)に相談し、事務所要件を確認した上で事務所を契約することをお勧めしています。

 

<NPO法人を設立する場合>

認証の審査をする行政庁は申請書に記載の住所が実在するかなどをネットで確認しています。
NPO法人の場合、財産目録や事業報告書等の書類を事務所に備え置かなければならないとされていますが、コワーキングスペースなどで書類備置可能な特定のロッカーや書棚がない場合には、不認証となる恐れもあります。
ですので、事前の確認が必要です。

 

 

 


◆まとめ・感想

matome
(出典:ぱくたそ)

いかがでしょうか?
オフィスの契約は、ビジネスの拠点を決定するという意味でも、支出が大きいという意味でも非常に重要です。
上記の懸念材料を潰した上で契約するのがベターと言えるでしょう。

 

実は我々も、株式会社ジョブライブ(パラレルキャリア通信を運営する会社)を設立し、
人材紹介業の免許取得などにあたって、許認可の規則などをかなり調べました。

既にその時にはオフィスがありましたが、幸いにして
条件をクリアできるものがあったから良かったですが、こういった情報は早めに手に入れておいて損はないなぁと感じました。

 

起業をする前の段階は「融資」というのがなかなかイメージしづらいです。
そもそも我々も融資を受けるつもりはなかったのですが、展開していきたい事業の事などを考えると『融資を受けた方が良い』という結論に達したので現在は受けて活動をしています。

 

こういった部分に関しては士業の方の知見をお借りするのが一番かと思います。
実際に今回ご紹介させて頂いて行政書士法人GOALの石下先生・若林先生には日頃から良くお世話になっています。
信頼できる士業の方との接点を持つことも起業する上では大事なことかもしれません。

 

 

 


◆ちなみに…

今回の記事を書いていらっしゃる若林先生とはどんな方なのか?

wakabayashi
(出典:創業サポーターのブログ *若林先生のブログです)

 

若林哲平 行政書士法人GOAL 共同代表

融資・補助金・法人設立を軸としたスタートアップ支援を専門とする行政書士の先生です。
日本政策金融公庫の融資をはじめ、補助金による資金調達、法人設立を軸としスタートアップ支援などを手掛けていらっしゃいます。

大学卒業後にはNPO法人で働かれてたり、音楽活動をされたり、WEB制作やECサイト運営などもご経験されています。
士業以外でのご経験も豊富な方で、そういった別分野でのご経験が今の仕事でもとても良く活きているそうです。

2014年には行政書士法人として初の認定支援機関資格を取得し、2015年には150件以上の起業に関与。支援した資金調達金額は延べ3億円を超えています。2016年は上半期で前年の実績を上回るペースでご活動されているそうです。

 

若林先生の詳しいプロフィールはコチラ

 

今後も若林先生のお力を借りて、数多くの創業を支えてきた方々の観点からの情報発信なども深めていきたいと思います!

 

 

※本記事の提供元はこちら

 

 


【参照/引用】
◆創業サポーターのブログ
融資を視野に入れるなら、オフィス選びは慎重に!

投稿者プロフィール

パラレルキャリア通信 編集部
パラレルキャリア通信 編集部
パラレルキャリア通信編集部です。主に複業(副業)の方向けの記事を書いていきます。ノウハウ記事をはじめとして、実際に一歩踏み出せるための記事も提供していきます。
Pocket