VC(ベンチャーキャピタル)から融資/出資を受けるメリット・デメリット

Pocket

記事提供:「助っ人」は起業、独立、開業を応援するメディアです。

 

起業をするときに必ず頭を悩ませるのがお金の問題。
資金調達の方法として創業融資という選択肢があることは以前触れました。

創業時に活用できる助成金! ~そもそも資金調達って?~(2016年9月27日)

創業に活用できる助成金! ~創業融資という選択~(2016年9月27日)

今回はこれらの創業融資などではなく、VC(ベンチャーキャピタル)からの融資/出資について
ご紹介したいと思います。

 

助っ人さんの記事

「VCにすぐお金を入れてもらうのってどうなの?メリットデメリットを考えてみた。」

を参考に書いていきたいと思います。

 

 

 

◆そもそもVC(ベンチャーキャピタル)って何?

vc
(出典:StartupGo!Go!)

VCもしくはベンチャーキャピタルという言葉は聞いたことはあるけど、何の事だからわからない。という方も少なくないのではないでしょうか?

VC(ベンチャーキャピタル)とは…

ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社(投資ファンド)のこと。主に高い成長率を有する未上場企業に対して投資を行い、資金を投下するのと同時に経営コンサルティングを行い、投資先企業の価値向上を図る。担当者が取締役会等にも参加し、経営陣に対して多岐にわたる指導を行う。ベンチャーキャピタル wikipediaより

一言で言えば投資ファンドであり、経営指導を行ってIPO(上場)させて株価を上げて、株を売却したり、他のファンドに丸ごと売ったりして利益を得る(株の運用益なども得たり)というのが彼らの仕事です。

 

もう少し説明しますと、

日本のベンチャーキャピタルは、その多くが銀行、証券会社などの関連会社です。
他には事業会社系、商社系、通信系、政府系、独立系などのベンチャーキャピタルが存在しています。

1963年に政府の特殊法である中小企業投資育成会社法によって設立された、東京中小企業投資育成、大阪中小企業投資育成、名古屋中小企業投資育成の3社がベンチャーキャピタルの草分け的存在であると言われています。

民間のベンチャーキャピタルで最も古いものは1972年の京都エンタープライズデブロップメント(KED、1979年には解散)で、現存する中ではジャフコ(当時は日本合同ファイナンス)が最初とされています。

 

 

では実際にVCから融資(出資)を受けた時のメリット/デメリットはどうなっているのか?
確認していきましょう。

 

 

◆VC(ベンチャーキャピタル)を使うメリット

vc2
(出典:Goodfind Insight)

<事業に集中することができる>

活動資金を手に入れることで自分たちのリソースを割いて営業をしたり、開発したりと直接的に関係のない業務をする必要がなくなります。受託をすると人的なリソースを欠くだけでなく余計なストレスなどを負うこととなります。それらがなくなるので事業だけに集中することができるのは魅力的と言えるでしょう。

 

<ハンズオンで経営支援を受けられる可能性がある>

ベンチャーキャピタルには自身が起業家だったキャピタリストがいたり、ファイナンス面でのプロフェッショナルがいたりする場合があります。自分たちのチームに足りない人材をそこで補うこともできるので、資金面以外でも頼りになることがあります。

 

<近い場所で他の起業家を見ることができる>

ベンチャーキャピタルは多くの投資をしています。定期的に出資先の企業を集めて交流会を開いている場合もあるので、仲間意識やライバル意識が芽生えます。また、悩みの共有もできるのでモチベーションの管理に用いることもできます。

 

<事業提携先の紹介を受けられる場合がある>

ベンチャーキャピタルは業界内に幅広くコネクションを持っています。なので、営業先を直接繋いでもらえたり、ヒアリング先を紹介してもらえたりと、自分たちには足りない人脈の部分を大きく補ってもらうことができます。また、サービスのプレスリリースなどのPR面においても強力な支援を受けることができます。

 

<追加の資金調達を受けやすい>

実はベンチャーキャピタルから資金を入れてもらうこと自体がハードルが高いです。なので一度でも資金を調達できていると他からの資金調達も受けやすくなります。そこで更に株式上場が実現できれば、信用度も上がるのでその後の資金調達が容易になります。

 

 

 

 

◆VC(ベンチャーキャピタル)を使うデメリット

(出典:GEEK JOB フリーランス)

<持ち株を失う>

当たり前ですが自社株式との交換によって資金を手に入れた場合は相手に株が移ってしまいます。よって企業の売却や株式の売却の際に自分たちが手に入れられる資本が減ってしまいます。また、経営権を握られ口出しをされる場合もあります。

 

<経営に口を出される>

株式との交換で資金を入れた場合は、事実上の経営権の譲渡をしたことになります。そこで出資者は利益を増やすために上場を目指します。本人たちがしたいサービスや叶えたい世界観を無視して、半強制的に経営方針を変えねばいけない場合もあります。株式の比率は注意して管理しないといけません。

 

<将来性がなくなった場合早期に足切りされる>

経営が上手くいっていなかったり、市場の将来性がなくなった場合はベンチャーキャピタルから損切りのために資金回収に走られる可能性があります。つまり自分たちが経営を続けたくても強制的に会社を畳まさせられるということです。

 

<アドバイスが不適切な場合がある>

ベンチャーキャピタリストの中には起業家経験のない場合や、業務を熟知していない者も多くいるので一般論やフレームワークを何事にも押し付けようとしてきます。先進的なことをしているのに、適さないアドバイスによってストレスを抱えたり、前に進めることができないこともあるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
資金調達の一つの方法としてVCからの融資(出資)を検討してもいいかもしれませんね。

次回は日本のVCのそれぞれの特徴などをもう少し紐解いてみたいと思います!

 

 

 

※本記事の提供元はこちら

 


【参考/参照】
◆助っ人
VCにすぐお金を入れてもらうのってどうなの?メリットデメリットを考えてみた。

◆wikipedia
ベンチャーキャピタル

投稿者プロフィール

パラレルキャリア通信 編集部
パラレルキャリア通信 編集部
パラレルキャリア通信編集部です。主に複業(副業)の方向けの記事を書いていきます。ノウハウ記事をはじめとして、実際に一歩踏み出せるための記事も提供していきます。
Pocket