サービス業界一筋からの転身→やりたいことを形にしたい!

Pocket

初めまして!このたび、新しく加わりました専属ライターの高橋渚です。

主に現在こちらに寄稿してくださっているライターさんやパラレルワーカーの方へのインタビュー記事を担当します。まだまだ駆け出しライターですが、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

働き方に悩み続けた8年間

「逃げた」ことから始まったサービスマンとしての自分

(出展:ぱくたそ)

少しだけこれまでのプロフィールをお話しします。

私は香川県出身、高校卒業後は京都のホテルブライダルの専門学校に進学しました。高校時代に演劇部に所属し、一時期は舞台芸術の世界に進もうと思ったことがあります。芸術大学への受験もしましたが、身体表現は好きでも美術が得意ではなく(笑)うまくいきませんでした。

 

進路をいよいよどうするか。

 

浪人して芸大を目指すのか、違う方向に向かうのか考えたとき「そもそも勉強はそんなにしたくない」「生きた知識を学んで早く社会に出たほうがいい気がする」と思うようになりました。演劇も演出としてプロデュースすることが好きだったので、誰かの人生の節目を彩る<冠婚葬祭>という分野に興味が生まれたことと、ただ京都に住みたいという思いから学校を決めました。

 

実はそのあと、3月末に芸大の補欠合格をもらいましたが、「もういいや」と落ちた自分にあきらめ、苦しいことはしたくないと逃げ、失敗しない人生を選択しました。

 

逃げた自分は、授業の内容こそ面白かったものの、人間関係に悩みました。クラスやバイト先の雰囲気になじめず、学校をやめたくて、鬱っぽくなった時期もありましたが京都学生祭典という団体に出会い、他大学の友達がたくさんでき、仲間と一つのお祭りを作ることへの楽しさや充実感から、京都での学生生活が180度面白く変化していきました。

 

卒業後、地元のホテルに入社して現場サービスの研修期間を経て、ブライダル部門へ配属になりました。

お客様との打ち合わせなどの仕事自体は楽しかったです。しかし、ピラミッド型の組織体制や言いたいことを言えず、我慢して同僚と愚痴をいう非生産的な状態など、組織の在り方や働き方への「もやもや」が生まれていました。

 

 

人生の転換「星野リゾート」との出会い。

出展:ぱくたそ

そんなときに出会ったのが星野リゾートでした。

 

「言いたいことを言いたいときに言いたい人に言う」という文化に心惹かれ、関連した本を読めば読むほど行きたい、会社を見てみたいという気持ちが強くなり、一念発起して転職を決意。

 

「顧客満足」と「数字目標」「フラットな企業文化」「禁煙」。

 

今までの働き方と違う文化に衝撃を受け、お客様の声を、数字とメッセージで指標化し、改善すべき部分はどんどん改善を進めていく。スピード感ある仕事がとにかく面白い。

当時は朝食のシフトに入ることが多く、朝食の仕込みから提供、チェックアウト、清掃、お部屋準備、という風に1日はめまぐるしく過ぎていきます。体力的には慣れるまで大変でしたが、毎日は充実していました。

しかし、最初に配属になった地方の旅館では、地元採用のスタッフが多く、星野リゾートの社員はほぼいないという状況。実情としては、企業文化に染まり切っていない、「星野の一員」というよりも、「星野さんと自分たち」というスタンスのスタッフが多く、『私は何のためにこの会社に来たのか?』と疑問を感じることが多くありました。

 

そんなときに、生粋の星野メンバーでつくる旅館があると聞き、どうしても「星野イズム」を体験したいという思いから、新しい旅館の開業メンバーへの立候補を決めました。

開業フェーズは本当に楽しく、毎日朝から深夜まで働いていましたが、それでも楽しかったです。間違いなく人生で一番働いていましたし、労働時間は外には言えないくらい過酷。それでも、充実感がありました。自分たちが考えたサービス設計を実践し、お客様の反応を見たり、アンケート評価で直接フィードバックを受け、そしてまた改善を重ねていく楽しさがありました。

 

開業してからは、稼働状況を見ながらシフトを作成するなどの大きな仕事もさせてもらうようになりました。自分が考えた通りの流れでシフト組みがうまくいったり、休憩を回せたり、オペレーションが回ることへの満足感も得ることができました。

しかし、楽しかった仕事も、体力的な厳しさやこの先を見据えたときに、一生の仕事にできるだろうか、一生の職場にできるだろうか、と考えるようになりました。支配人も立候補&プレゼンで選ばれる会社です。自分にその立場まで行きたいというあまり熱意はなく、憧れた会社を体験できた満足感で、転職の道を選びました。

 

 

再び横浜のホテルで婚礼の基礎を

(出展:ぱくたそ)

次に考えたのは、都会と地方のホテルの差。「地元のホテルと違うことは何か?」ということを知りたくなり、再び横浜のホテルへ行きました。

『もう一度宴会の基礎を学ぼう』と思い、宴会・婚礼を自分で回せるスキルを身につけることを目的に仕事をしていました。目標通り、宴会・婚礼を回せるようになり、また副産物的にではありますが、丁寧なサービスをすることを体感することで、毛嫌いしていたレストランサービスがちょっと好きになれました。

 

もう一度ピラミッド型の組織に戻った感想は「楽」。ですが、考えて動くことのできる会社を知ってしまった以上、ここで面白さを感じられませんでした。そして感じたかった地方との差も、接客意識へのた

そして最後は地元に戻ることを決め、ウェディングプランナーと経理・プログラミングサポート等をしながら、数年フリーランスもどきで働いていました。

 

 

働き方がいつまでたってもしっくりこない

婚礼を0から10までできることはとても楽しかったですが、その後、自分の結婚・離婚を経て、自分は本当に何がしたくて、一生の仕事にできるのは何だろう?と考える機会が訪れました。

出展:ぱくたそ

フリーランスもどきをしていたころは決まった場所を持たないノマドワーカーを目指していました(笑)

 

コンサル業?コーチング?ネットワーカー?と様々に手段を考えながら迷走し続けていました。起業するお金もなければ、コンサルに使えるようなネタがあるとは思えない。ネットワークビジネスも興味が持てない。サービスマンしかしたことがない私は、自分に自信がありませんでした。

※サービスマンは誰にでもできる仕事だと思っていました。

 

諸事情による強制的ニート期間を経て気づいた「料理をつくる」ことが本当に好きなことと、昔から多世代交流をする場を作りたいとぼんやり描いていたことを思い出し、人が集まるカフェを、人の夢が応援できる場所を作りたいと思うようになりました。

 

 

再び東京へ。

(出展:ぱくたそ)

香川で資金をつくろうと一念発起して働き始めた直後に、東京に出てくる話が降ってきました。香川を離れたくないと思う反面、誘われた事業は私の描くものに近く、やってみたい気持ちが大きくなって決意。

東京に出てきましたが、香川とも2拠点で生活をしています。私は「香川が…やっぱり香川が好き」です。嬉しいこに、東京で香川!香川!と言っていくことで人とのつながりはどんどん増えていっています。

 

今いる場所のおかげでたくさんの方面に人との出会いが本当に広がりました。あのまま香川にいたら楽しかったとは思いますが、考え方も人の広がりも今ほどではなかったな、と感じます。

 

自分を変えたければ、住む場所・環境・付き合う人を変えること、とよく言いますが、まさにその通り。

やりたいことを仕事にしている人、頑張っている人が周りにいる環境は自分を成長させてくれます。

 

 

 

夢は「人の夢を応援する場所をつくる」こと

最近になって自分の夢をきちんと言葉にして言えるようになりました。

出展:ぱくたそ

それまで、ぼんやりとしたやりたいことは並べられても、なぜ?誰のために?をしっかり落とし込んで考えることができず、また、目の前のこなすべきことに追われてしまい、一番大切な根幹が抜けてしまっていました。

 

働き方や生き方に悩んで迷って、なんとなく意地になって、業界だけは変えずに8年の社会人生活をしてきまし

た。今思えば「もっと色んな事をしても良かったな」と思いますが、それもまた人生。

30歳を手前にして、これまでの積み上げてきたものを糧に、そして新しい切り口や強みを持って、人の夢を応援し、サポートできる場を作りたいと思っています。

 

自分の周りに集まる人が安心して夢を語ったり交流できる場づくりをしていきたい。

サービス業で積み上げてきたおもてなしの心を最大限に発揮して、居心地のいい場を作りたい。

 

そして、地方の若い人へ働き方の多様性を伝えたり、やりたいことを実現させていく力をつけられるような手助けをしたいと思っています。

 

そのための手段の一つとして、インタビューライターを取り入れました。人の話を引き出すのがうまくはありませんが、私自身もこのライターを通して成長したい!すでに活躍している方、これから羽ばたいていく方の姿を、たくさんの方にお届けしたいと思っています!

これからよろしくお願い致します!

投稿者プロフィール

高橋渚
高橋渚
ホテル・ブライダルの専門学校を卒業し、新卒でホテルへ入社。現場サービスを経て、ブライダル部門へ。組織や働き方に疑問を抱き、星野リゾートへ転職し、旅館サービスや新規施設立ち上げに関わる。
【人の夢を応援する場を作ること】が現在の目標で、コミュニティづくりやイベント運営、インタビューライターとしても活動。料理が好きで、サービス業で培ったスキルを生かしたおもてなし×おうちごはんの出張提供も行う。
Pocket