確定申告と副業/複業 ~会社にバレる…?~

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(出典:ぱくたそ)

記事提供:「助っ人」は起業、独立、開業を応援するメディアです

 

前回、前々回では「確定申告ってしないといけないの?メリットって何?」
という話について触れました!

確定申告と副業/複業 ~そもそもしないといけないの?~

確定申告と副業/複業 ~することのメリットは?~

 

 

最近皆さんが気になっていると思う内容について今回は触れたいと思います。

それは…

 

確定申告をすることによって職場に副業がバレてしまう?

 

最近では、ネットの普及によって副業/複業の選択肢もかなり広くなっています。そのため、サラリーマンの方も気軽に副業/複業に手を出すことができるようになっています。こうした副業/複業による収入も、すでにお話しました通り、年間20万円を超えると確定申告をしなければならなくなってしまいます。

もちろん、しっかりと申告すれば税制上は副業/複業でいくら稼いだとしても問題はありません。

 

ですが、副業/複業が禁止されている職場で働いている場合、確定申告をすることによって、副業/複業が会社にバレてしまうのでは?という不安を抱いている方もいらっしゃるでしょう。

 

では、確定申告をすると必ず副業/複業が会社にバレてしまうものなのでしょうか?
それを避ける手段はないのか、という点についてもお話しましょう。

 

 

 

◆そもそもどうして確定申告をすると副業がバレてしまうの?


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(出典:ぱくたそ)

まず、どうして副業での収入を申告すると会社にバレてしまうのでしょう?

その最大の理由は「住民税」にあります。住民税は確定申告の結果が税務署から市区町村に行って、市区町村が計算するという仕組みになっています。基本的に住民税は所得が増えれば、それだけ増額される仕組みとなっています。

 

そして、その計算結果は「特別徴収税額通知書」という書類にまとめられ、その書類は毎年5月ごろに市区町村から会社に行って、会社が6月以降、毎月の給料から天引きし、本人に代わって市区町村に納めてくれるという仕組みです。

 

 

これを「特別徴収」といいます。給料から天引きという点では所得税と同じ仕組みですね。

 

 

この結果、どうなるか。

会社の経理や総務担当の方は自分の会社の給料で払っている金額を基に計算される住民税の金額と、市区町村から来た住民税の通知額を突き合せて金額が一致しないことが分かり、副業/複業がバレてしまうという訳です。

 

 

<特別徴収のイメージ>
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じゃあどうすればいいか。それは、会社の総務や経理の人に申し出て本人が直接市区町村に税金を納める「普通徴収」に切り替えればいいのです。

 

 

<普通徴収のイメージ>
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ただし、基本的にはよほどの事情がない限りは、本人が直接自治体などに税金を納める「普通徴収」への変更はできません。「特別徴収」は税金の滞納などを防ぐための手段ですので、これから逃れることはほとんどできないと考えて良いでしょう。

まあ思いつく限りで考えられる自然な理由としては、「自分はどうしてもNANACOで住民税を支払いたいから普通徴収に切り替えさせてくれ!!」といったところでしょうか。

 

ちょっと余談になりますが、住民税や固定資産税などの一部の税金はNANACOで支払できます。そして、一部のクレジットカードではNANACOにチャージする際にポイントが付きます。このため、ポイントを稼ぐためにNANACO払いをするという方法が考えられます。どのカードがNANACOチャージの際にポイントがつくかはその時々で変化する可能性がありますので、ネットでチェックを怠らないようにすることが必要です。

 

ちなみに身近な方で何とこの理由で、「普通徴収」への切り替えが通ってしまった方がいます!!
※でもこれはすごくレアなケースだと思います。

 

以上のように、確定申告をして、本業以外の収入があることがバレるのを避けることは難しいと言えるでしょう。

 

 

ですので、副業/複業がバレてしまったときの「言い訳」を考えておくことが大切です。

 

例えば、趣味でバンドをやっていて、偶然その年は、いつもよりチケットがかなり売れることがあり、念のため確定申告をした…とか、あくまで「営利目的」で何かをしたわけではない、ということを強調すれば、それ以上追及されることはないでしょう。

 

ただ、これが毎年続くとなればやはり怪しまれることに変わりはありません。

 ポイント

✔住民税の税額の通知は会社に行くので副業がバレてしまう

✔バレないようにするには「普通徴収」に切り替えるしかない

✔「普通徴収」に切り替えるのはすごくハードルが高いが一度試してみる価値はあるかも

✔副業/複業がバレてしまったときの「言い訳」を考えておく

 

 

 

◆確定申告をしなければ副業/複業はバレない?


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(出典:ぱたくそ)

前述の通り、確定申告をすると、やはり会社に副業/複業をしていることがまずバレてしまいます。これは仕方のないことです。

 

では、副業/複業での所得を申告しなければ会社に副業/複業がバレてしまうことはないのでしょうか?

 

確かに、一時的には会社に副業のことが知られるリスクを減らせるかもしれません。しかし、本来はしなければならない確定申告を怠ってしまうと、多額の税金を支払わなければいけないリスクを背負うことになります。税務署や市区町村の調査で申告漏れが発覚すると、その支払義務が一気にのしかかってきます。

 

その額は決してわずかなものではありません。それをすぐに払えない…なんてことになると、職場に連絡が入ることもありますし、滞納も悪質なものとなれば最悪の場合、給料の差し押さえ…なんて事態も十分に起こり得るのです。

そうなれば、副業/複業がバレるバレない以前に会社にいづらくなりますよね。

 

 

結論から言ってしまえば、正しく確定申告をしたとしても、しなかったとしても会社にバレてしまう可能性は十分にあります。それならば、やはり正しく確定申告をして余計な税金を払うリスクを払拭すべきだと思います。

 ポイント

✔税務署や市区町村のチェックでいつかは「申告漏れ」がバレてしまうリスクがある

✔なので確定申告が必要な場合には絶対しましょう!!

✔確定申告を怠ると最悪「給料の差し押さえ」なんてことも…

 

 

 

◆事前に相談した上での副業/複業なら…


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(出典:ぱたくそ)

職場によっては、基本的に副業/複業が禁止となっていても、業務に差し支えない範囲のものであれば、認められるケースも少なくありません。

 

代表的なものとしては、「副業/複業」とは少し性質が異なるかもしれませんが、「株や投資信託の売買」や「FXの投資」などがあげられます。「株や投資信託の売買」については税制がちょっと複雑なのでここでは解説しません。詳しくは証券会社の担当者に聞いてください。「FXの投資」についてはこれまでの「20万円ルール」が適用になります。利益が出たらきちんと確定申告しましょう。

 

また、近年ではアフィリエイトやAMAZONでの売買をはじめとするネットビジネスも一般的なものとなってきています。実際にサラリーマンをしながらネットビジネスで収入を得ている方はかなり多くなりました。

 

 

そんな時代の流れから、ネットビジネスに限っては、副業/複業を認めているという会社も少なくありません。そうなれば、確定申告をしてもまったく問題はないでしょう。いずれにしても、確定申告をしない、という選択肢はないもの、と考えるべきでしょう。

 ポイント

✔会社にやってもいい「副業/複業」を事前に確認しておく

 

 

 

※本記事の提供元はこちら

 

 

 


【参考/引用】
◆助っ人
「確定申告」って何?副業している人のやり方、バレるバレない、ポイント徹底解説2017年まとめ

投稿者プロフィール

パラレルキャリア通信 編集部
パラレルキャリア通信 編集部
パラレルキャリア通信編集部です。主に複業(副業)の方向けの記事を書いていきます。ノウハウ記事をはじめとして、実際に一歩踏み出せるための記事も提供していきます。
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